発表会に登壇したquantum前執行取締役で、walkey代表取締役社長である渡辺達哉氏は「walkeyは人がいつまでも自分の力で行きたいところに行き、会いたい人に会い、見たい景色を見たいという思いを叶えるために開発した」と語っており、コロナ禍で人が出歩かなくなったことから、さらに落ちている歩行力を向上させるための機器とサービスになっている。
「100年歩ける人生を届ける」をコンセプトに開発、walkey 代表取締役社長 渡辺達哉氏
専用デバイスは独自に開発されたもので、マットの上にワイヤーを引き出して負荷を与えるための装置を2つ設置。ワイヤーに取り付けられているハンドルは、握りやすい形状をしており、さらにワンタッチでほかのジョイントにも着脱可能となっており、1台で120種類以上の様々なトレーニングが行えるようになっている。
この専用デバイスに使われているワイヤーは、walkeyを共同設立した朝日インテック製。同社のワイヤーフォーミング技術を使い、300本以上の素線をよりあわせたワイヤーを使用している。これにより、高強度でしなやかに均一な負荷を提供できるとのこと。
専用のトレーニングデバイス、専用デバイスの用いられた朝日インテックのワイヤー
発表会でのデモ。ワイヤーを使った負荷でトレーニングを行う
発表会では、朝日インテック代表取締役社長 宮田昌彦氏も登壇。宮田氏は「朝日インテックの事業は、医療機器分野が約92%、産業機器分野が約7.8%で、どちらもB2Bがメイン。心臓血管用ガイドワイヤーでは世界トップシェア」と現在の事業自体は堅調であることアピール。そのうえで「新規事業を創出し、持続的成長に向けた経営基盤の確立につなげていきたい」と、今回の合弁会社設立の目的について説明した。
walkeyの特徴は、専用のトレーニングデバイスを用意するだけでなく、専門のトレーナーによる指導が受けられるラボも用意したサービスとなっていること。自宅では専用のデバイスと専用のアプリを使った、1日約30分のエクササイズを行い、2週間に1回60分のラボでの指導を受けるのがセットになっている。