ベストセラー『数値化の鬼』に学ぶ、先延ばしする人の3共通点

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例え話ですが、ホームランを打ちたければ、誰よりも多くバットを振る回数を増やすしかありません。仕事とスポーツは違うように思うかもしれませんが、構造は同じです。

さらに仕事では、スポーツのように「練習」がありません。なので、より普段の行動量が大事になってくるのです。ホームランを打てば、その日の三振のことは観客の誰もが忘れてしまうように、大きな成功を生み出すと、それまでの失敗は誰も覚えていないものです。

だから、まずは誰よりも数をこなす。「行動量」を増やす。PDCAの「D」を増やす。それを大前提として、仕事に取り組んでいきましょう。


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「意味」は遅れて理解できる


今は、日本人全員が物事に「意味」を求めすぎています。子どもでも「それって何か意味あるの?」と言います。意味を教えずに行動を促すことは、現代ではかなり嫌われることです。

ただ、ここで言いたいのは、「自分の考えと違っても、言われたことをすべてやれ」ということではありません。

たとえば、あなたの好きな「歌」を思い出してください。その歌の歌詞の意味をわざわざ調べたり考えたりしてから歌を覚えたでしょうか。たぶん、違うでしょう。先にメロディと一緒に歌詞を覚えてしまって、後から「どういう意味なんだろう?」と考えるという順番だと思います。

仕事においても、これと似たところがあります。疑問に思うことを1つ1つ確かめている人より、与えられたことを素直にやる人のほうが仕事は上達します。それにより、ビジネスの世界では、凡人でも高学歴の人に勝てるのです。

まずは、体に覚えさせてしまう。そして、成長したあとに、それを疑ってみる。その順番が、「PDCA」でも求められます。

素直にやってみて、やりながらうまくいかない理由を考える。そういう姿勢を身につけましょう。

全国2700社が導入し、話題沸騰のマネジメント法「識学(しきがく)」の代表・安藤広大氏の最新刊『数値化の鬼』

安藤広大(あんどう・こうだい)
◎識学 代表取締役社長。1979年、大阪府生まれ。早稲田大学卒業後、NTTドコモを経て、ジェイコムホールディングス(現:ライク)のジェイコムで取締役営業副本部長等を歴任。2013年、「識学」という考え方に出合い独立。識学講師として、数々の企業の業績アップに貢献。2015年、識学を1日でも早く社会に広めるために、識学を設立。人と会社を成長させるマネジメント方法として、口コミで広がる。2019年、創業からわずか3年11カ月でマザーズ上場を果たす。2022年3月現在で、約2700社以上の導入実績があり、注目を集めている。最新刊『数値化の鬼』(ダイヤモンド社)の他に、29万部を突破したベストセラー『リーダーの仮面』(ダイヤモンド社)などがある。

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