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2022.06.10

ルービックキューブ人気再燃。世界トップの実技を見た

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世界選手権大会、日本の若き覇者たちの「実技動画」


日本で過去に出版された「攻略本」も、ルービックキューブ人気再燃で再び読者を得ているようだし、当然、世界では選手権大会も行われているが、そこで活躍する日本人たちもいる。

5月17日には、東京・三田の駐日ハンガリー大使館で、前述のエルノー・ルービック氏自伝『四角六面』の出版記念イベントが、駐日ハンガリー大使パラノビチ・ノルバート氏、ジャーナリストの池上彰氏も出席して行われたが、この出版記念イベントの会場にも世界チャンピオンが駆けつけた。

日本人で世界チャンピオンの伏見有史氏と大村周平氏の2名。伏見氏は2011年片手部門世界チャンピオン、大村氏は2009年4×4×4部門世界チャンピオンだ。とくに伏見氏は「左手のみ」で全面を13秒40でそろえる見事な実技で記者陣を沸かせた。


2011年片手部門世界チャンピオン伏見有史氏
伏見有史氏の当日の実技動画は⇨■ここから


2009年4×4×4部門世界チャンピオン大村周平氏
大村周平氏の当日の実技動画は⇨■ここから

伏見氏は、こう話す。「キューバー同志でコミュニケーションを取り、情報交換、戦術を交換したりするキューバーもいますが、僕は1人で探求するタイプです。とくに手数は少ない方がいいので、まだまだ研究の余地はあります」。現在にいたるまで日々探求中、「極めた」感じは今だかつて降りてきたことがない。

一方の大村氏は、一般社団法人スピードキュービングジャパン代表理事。世界キューブ協会の代理人の1人もつとめ、世界のキューバーたちとの交流に積極的。『チャンピオンの秘密テクニック講座付き 頭を鍛える! ルービックキューブ最速攻略法』(2018年、永岡書店刊)などの攻略本著書も執筆している。

同じ「極め人」でも、孤高のトップと、コミュニケーションを取りながらのトップ。その対比は実に鮮やかだ。

文=石井節子

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