「フィンガープリンティング」も禁止に
一部のマーケティング担当者は「フィンガープリンティング」と呼ばれる技術に依存しているが、アップルがこの技術の取り締まりを強化する懸念も広がっている。
フィンガープリンティングは、デバイスから収集されたデータにもとづき、アプリとウェブサイトを横断してユーザーを特定する技術で、アップルが提供するSKAdNetworkのフレームワークを回避してデータを取得するため、アップルが禁止行為としている。一部の専門家は、アップルが最近、この技術を用いるるアプリの取り締まりを強化し、iOSの次のバージョンでは完全に利用できなくなる可能性があると指摘している。
しかし、多くの大手の広告主が、アップルのプライバシー規則に従うことを前向きに捉えている。Rovioのマーケティング担当副社長のKieran O’Learyは、「我々は、パラダイムの変化を受け入れ、この変化を成長の機会に変えようと考えている」と述べている。
もしも、Singularのテクノロジーが宣伝通りに機能するのであれば、広告主にとってもユーザーにとっても最良の結果をもたらすことになる。広告主は、広告の効果を正確に測定することができ、ユーザーは不正な国家や集団による追跡を防ぎつつ、アプリを楽しむことができるのだ。