今回は日本での限定的なアマゾンでのCBD製品の販売とAmazonをはじめとしたアメリカのプラットフォームでの販売や広告について書かせていただきます。
米アマゾンではCBDは販売禁止
米アマゾン・ドット・コムが運営するアマゾン(米国版)ではCBD製品は2022年5月20日現在、販売が許されていません。CBD製品は、アメリカの多くの州で販売されていますが国の法律である連邦法と各州での州法とで大きく認識が異なることがあり、特にCBDは現在州法と連邦法で乖離がある状態となっています。
米国連邦法では2018年にいわゆる農業法改正によって栽培として0.3%未満のTHCを含むものはヘンプとして栽培を合法化しました。しかし、製品についてはTHCの含有ルールやCBDについての最終的な安全性について認められていない状態とされています。
これらを連邦として管轄するのはFDA(アメリカ食品医薬品局)です。FDAは医薬品としてのCBDを認めているのみで、一般食品としてはCBDを認めていません。ゆえに全州で展開しているアマゾンとしてはCBD製品を本国で販売することを許諾しておらず、同様の理由でいわゆるGAFAにおける広告は本国含めて日本でも禁止されていると考えられます。
他方で、アマゾンが買収したホールフーズというスーパーでは州によってはCBD製品の販売が確認されているため、店頭での販売は実施しているようです。
CBD製品の販売を本国に先んじて開始
アマゾンジャパンが本国に先駆けてCBD製品の販売を限定的に解禁した理由は公式には発表されていません。しかし、来年の法改正の見通しがついてきたことやネットにおけるCBD製品の販売状況や検索状況など総合的に鑑みて限定的な解禁に踏み切ったのではないかと推測します。
とはいえ、アマゾンジャパンとしてはかなり慎重に進めている印象で、販売できる企業もこれまでの実績や企業としてのスタンスやCBDや大麻に対する考え方などを調査したうえで審査を進めているようです。