ソラーレは、ユーザーがNFTを売買できるマーケットプレイスの提供に加えて、ユーザーがチームを監督として率いたり、選手カードを取引したりできるファンタジースポーツも運営している。
2021年の時点で評価額が43億ドルに達していたソラーレが、米国のプロスポーツリーグと提携するのは、2022年に入って今回が2例目となる。ソラーレは3月にメジャーリーグサッカー(MLS)と契約し、それが米国市場進出の端緒となっていた。
ソラーレは最近まで欧州サッカーに注力してきた。欧州サッカー市場では250以上のクラブと公式ライセンス契約を結び、業界有数の規模を誇っている。
MLB/MLBPAとの契約内容の詳細は公表されていないが、MLBの最高売上責任者、ノア・ガーデン(Noah Garden)によると、MLBはソラーレへの投資の一環として、ソラーレの株式を受け取ったとのことだ。MLBとソラーレは今夏にも、ファンタジースポーツとNFTが融合したプラットフォームを立ち上げる計画を立てている。
MLBは近年、パートナーとなった他の企業の株式も取得していると、ガーデンは説明する。2021年にトップスおよびキャンディ・デジタルという2社それぞれと、NFTに関する契約を結んだ際にも同様の措置が取られたという。後者は、スポーツマーチャンダイズ企業ファナティクスの会長、マイケル・ルービンが立ち上げたデジタル・コレクタブル企業だ。
ソラーレは、ニコラス・ジュリアとアドリアン・モンフォール(Adrien Montfort)によって2018年に創業された。2人はこれ以前に、パリに本拠を置くフィンテック企業で、ブロックチェーンアプリケーション開発用のプラットフォームを提供するStratumnで働いていた経歴を持つ。ジュリアとモンフォールは数年にわたって暗号通貨に関する業務に携わっていたが、NFTについてより詳しい知識を身につけたのちにStratumnを去った。