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2022.05.23 06:30

a16zが出資する「キュレーション型フードデリバリー」の実力

(c)Locale

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キュレーション型のフードデリバリーのスタートアップ「Locale(ロケール)」が、アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)が主導したラウンドで1400万ドル(約18億円)を調達した。

サンフランシスコに拠点を置くLocaleは、厳選されたレストランや食品事業者のメニューを1つにまとめて届けるサービスを提供している。2020年に設立された同社は、Yコンビネータの育成プログラムを卒業した企業だ。

今回のラウンドにはYコンビネータやDecent Capital、Wave Capitalに加えて、元eBayのCEOのデビン・ヴェニグや、家系図サービスAncestryのCEOのデブラ・リューらが参加した

同社の共同創業者のクリス・クラーク(Chris Clark)は、地元のパン屋を訪ねたところ、大行列ができていたことからLocaleを創業したと語った。そのパン屋は、生産量が少ないためドアダッシュやウーバー・イーツのようなアプリを使った即時注文には対応していなかったという。

Localeは、厳選された独立系の飲食店やレストランのみをプラットフォームに掲載し、注文から数日後に、顧客が注文したメニューをまとめて届けるサービスを提供している。同社は、サンフランシスコのベイエリアやロサンゼルス、サンディエゴなどで事業を展開し、これまでに130の小規模な店の5万件以上のメニューを配達してきたという。

Localeは、配達の距離を問わず一律5ドルの手数料を徴収する。そのため、ロサンゼルスのユーザーがサンディエゴの飲食店に料理を注文し、数日後に配達してもらうことが可能だ。配達のオペレーションは外部の請負業者によって行われているという。

創業者のクラークは、Localeの主な顧客が、若いファミリーや地域のレストランに関心がある、新しい食べ物を発見するのが好きな人たちだと述べている。

彼は、新たな市場を選ぶにあたり、フードカルチャーが盛んな郊外の地域を探しているという。「特にロサンゼルスの郊外などは、アクセスが悪く移動が大変だ。LAの西部に住んでいる人がLA東部のレストランの料理を食べようと思ったら、車で2時間もかかる」

そのため、Localeはニューヨークのマンハッタンのような、歩いてすぐの場所においしい店があるような都市への進出は考えていないという。現状で15人の社員を擁するLocaleは、新たな人員を採用し、年内にさらに2つの都市に進出する計画だ。

編集=上田裕資

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