大学在学中にノンジェンダーコスメブランド「UNILUSTER(ユニラスター)」を立ち上げたHinataさんも輝いている。
いまの時代、SNSの普及により、自分の“好き”を発信しやすくなった反面、自分と他人を比べてしまう、他人の声が気になってしまうという人も多いだろう。UNILUSTERの商品第一弾は、性別も世代もこえて、自分らしくいたいと願う人の背中を押すようなジェンダーレスのスポットコンシーラーである。
若い人だけではなく、私なんかは、zoom会議の画面でオジサンを露呈するより、このスポットコンシーラーでシミやあばた、ニキビ跡などを簡単に隠してしまうのにいいと思っている。
スポットコンシーラーのUNILUSTER
美容業界に関わる者として、この業界は進歩的であると自信をもって言える。商品でノンジェンダーが許容されているほか、性別を超えた人材は、とうの昔から美容学校にも美容室にも溢れている。美容学校のクラスには毎年数人、ジェンダーを超えた人がいるし、それが美容の楽しさともいえる。国籍が違う学生が集まるのがインターナショナルスクールというなら、美容学校はノンジェンダーどころか、インタージェンダースクールとでも呼べるかもしれない。
もしくは、こうして捉える日本の社会は古いのもしれない。アメリカへ行っても、欧州へ行っても、中東でも、意外とインターナショナルなコミュニティで、日本はよくも悪くも相当、ローカル文化色が強い社会のように見える。
コナン・グレイが広島出身ということで、たまに日本に来ては、親戚や友人と楽しい文化交流をしているらしい。他にも日本好きの世界的ゲーマーが日本に移住してくるとか、Z世代以下の若手のタレントは日本好きも多く、ジェンダー超えて文化を空気のように自然と吸い込んでいる。
彼らは、当たり前のように、世界先端の目線を備えつつある。人口減少に伴ってより希少になってくる若手世代の考えに意識して耳を傾けていかないと、コンシーラー程度では修復できないほどのオジサンになってしまう。