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2022.05.23

理論だけに頼らないトランスフォーメーションを──数十年後を描く強い意志が、企業を意味ある変化へ導く

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「私は、DXという言葉が飛び交っている今の業界に違和感を持っているんです」

インタビューが始まって早々、本記事の主人公、電通デジタルの吉田圭はそう言い放った。

吉田は、同社の前身である電通イーマーケティングワンに8年前に入社。現在はビジネストランスフォーメーション部門内のサービスデザイングループでグループマネージャーを務める。

「今の世の中のDXコンサルティングは、海外などの誰かが提唱したフレームワークに当てはめただけの提案が多いように思います。“公式”に従えば一辺倒な答えしか出ない。ロジックだけでは、その会社らしい未来は作り出せないのではないでしょうか」

淡々と、だが強い言葉で語る吉田。

デジタルの世界といえば、数字や再現性こそ正義。だが本当の意味で変革を起こすには何が必要なのだろうか。彼の哲学を、その足取りから辿っていく。

一心不乱に働いた8年間。次のステージへ、「共感」が導いた


吉田のキャリアはデザイナーからスタートする。美術大学でグラフィックデザインを専攻し、学生時代からデザインの仕事に関わり、卒業後もアルバイトをしながらフリーランスを続けていた。

その後は企画職に興味を持ち、WEBディレクターへとジョブチェンジする。これがWEB業界へのはじめの一歩となった。

「入社したのは、社員30名程度のWEBマーケティング会社。2006年当時は、ネットの第二黎明期のような時代。業界にまだ最適解がなく、みんなが手探り状態でした」

企業のWEBサイトのリニューアルラッシュで多忙を極めた。ただ、どんなに猛烈に働く中でも、譲りたくないものが吉田にはあった。本質的な意味でクライアントのためになるものをつくることだ。しかし忙殺された環境の中で、その想いをクライアントや仲間と共有することは多くなかった。

8年間、身を粉にして働いた彼が次に出会ったのが、電通イーマーケティングワンだ。現在の電通デジタルの前身となる企業の一つである。

「面接で現在の部門長と話すうち、『本質的な意味でクライアントを大切にしたい』という価値観や目指したいビジョンが一致したんです。共感し合えたことが素直に嬉しかった」

それまで孤独とも言える状況で戦っていた吉田にとって、その時の会話は救いにも似たものだっただろう。入社を決めた彼は、そこでサイト制作だけでなく、プロモーション設計・コミュニケーション設計など、マーケティング領域の業務も経験することになる。

いつまでも“子会社”ではない。組織が成長する、そして私も成長する


吉田の入社から2年後の2016年。電通グループ内のデジタルマーケティング専門領域を有した、電通イーマーケティングワン、ネクステッジ電通と、電通の社内組織が合流し、『電通デジタル』として生まれ変わった。

当時の広告市場では、インターネットメディアがテレビを追い抜かんとする勢い。また、デジタルマーケティング市場も、広告市場だけでなくビッグデータ分析、ITコンサルティングなど関連市場が拡大。そんな時代に合わせて誕生した組織だった。

大きく成長する電通デジタルの中で、吉田も自身を大きく成長させる案件に携わっていた。大手通信キャリアのクライアント内に常駐し、デジタルマーケティングを推進する案件だ。

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「数億円規模の予算の中で、全体の戦略設計からキャンペーンの企画、LPのライティングやコード修正まで行ないました」

言われたことをやる、ではない。それ以上のことをやろうと心掛けてきた。クライアントと深く長く関わった中で、クライアントからも『社員よりも(クライアント)組織のことをよく知っている』と笑い話になっているそうだ。吉田の名刺代わりの仕事になった。

センスの力を信じて──強い想いを届け、DXをリードする


近年の電通デジタルへの依頼は、デジタルマーケティングや目先のDX支援だけでなく、10年先、20年先の事業を共に構想してほしいというニーズが増えている。

吉田自身も大手電気機器メーカーの新しい顧客体験を構想する案件に携わっている。クライアントからは、他社にはない“電通グループならでは”への期待を感じることがあるという。

「電通グループは、これまで人を魅了するクリエイティブや、アッと驚かせる企画で、社会に新しいスタイルや価値観を提案してきました。そこにはロジックを超えた“センス”の力が宿っています。その力こそが、電通グループだからできることであり、クライアントから期待されるものだと思っています。

“デジタルトランスフォーメーション”と言いますが、デジタルかどうかは実は重要ではないと私は考えています。大切なのは、価値ある変化。そのためには、どうありたいのかという未来に対する強い想いが不可欠です」

これからはDXの方法論だけでなく、そこに宿るメッセージを届けられる人がトランスフォーメーションをリードしていくべき。ロジックと想いのエネルギー、その両輪をエンジンにして進んでいきたいと吉田は語る。

想いやメッセージを届ける。そのプロフェッショナルこそ、日本の広告業界をリードしてきた電通グループだ。今も、電通デジタルの社内を見渡せば多種多様な尖った人材がいるという。そうした彼らは想いを具現化するセンスを持っている。

「日本の名だたる企業と仕事をさせていただくことが多くあります。最近はスタートアップ志向の方も多いですが、私は大企業をもっと元気にしていきたい。“大企業らしさ”をあえて壊そうとするクライアントに寄り添いながら、『吉田が青臭く、面倒臭いこと言うから、頑張らないといけなくなっちゃったな』と言ってもらえたらいいですね」

電通デジタルは、なぜプロジェクトに愛を持ち込むんですか?

吉田が同僚から聞いた、クライアントからの言葉だ。ここから浮き彫りになるのは、自社のシステムを売るためだけのコンサル、フレームワークに当てはめただけのコンサルとは真逆の、電通デジタルのスタンス。一つひとつの案件に思いを込め、真剣に汗をかく。ITコンサルティング会社の主戦場だと思われがちな領域で、電通デジタルがひときわ信頼を置かれる理由が垣間見える。

デジタルマーケティングも、デジタルトランスフォーメーションも、手段でしかない。その手段を使って、どんな未来を生み出したいか。本質的な問いへの答えは、想いがなければ見えてこない。そして、その想いがメッセージとして届くからこそ人を動かし、社会の変革へと繋がるのだろう。

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DXを推進する私たち自身が、変化を恐れてはいけない


現在、吉田が所属するサービスデザイングループでは新規サービスの立ち上げ支援に注力している。吉田が自ら挑戦したいと願った分野だ。

「私が電通デジタルの一番の魅力だと思っているのは、個人を尊重してくれるところです。プロジェクトにアサインされる時も、組織が改編される時も、本人の意志を確認する。グループマネージャーに任命された時も、このグループで何をしていきたいかを伝え、実際に今、希望したことに挑戦できています」

個々の意志を尊重してくれると感じる場面は、個人のキャリアに関することだけではない。組織の方針などについても、疑問があればぶつけることができるという。

「電通デジタルは完璧な会社じゃない。でも、不満や疑問は直談判してぶつけることができるし、それに対し真摯に対話してくれる」

吉田は、組織の中で不満を持つこと自体は否定しない。ただ、その不満を誰かのせいにすることを嫌った。「上司がこう言ったから」と、納得していなくても指示に従って不要な業務に奔走するビジネスパーソンは、残念ながら少なくないが、吉田はそんな忖度を疑問に感じている。それは、自分自身のDXコンサルタントとしての矜持と美学が故だ。

「デジタルトランスフォーメーションの領域で、クライアントに日々変化を促している私たちが、社内で忖度し合って変化のない組織をつくっているなんてあり得ない。だから疑問に感じたことは積極的に発言しています。特に、グループマネージャーになったここ数年は、心掛けていますね」

たとえ正しいことでも上司に意見すれば煙たがられてしまう職場もある。それを恐れずに発言できるのは、自身の信念だけでなく会社への信頼故ではないか。

インタビュー中、吉田は変化し続けることこそ重要だと繰り返した。真の意味で変わるために、何をすべきか。追求し続けられる環境があること、そしてまだまだ電通デジタルには可能性が秘められていること。それが、彼が電通デジタルでDXコンサルティングを続けている理由なのかもしれない。

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Promoted by 電通デジタル | text by Airi Hagiwara | photographs by Shunichi Oda | edit by Kanae Umeda

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