ツイッターの広報担当は3人の退社が事実であることを認め、「我々は、引続き最高のユーザーエクスペリエンスを提供していくことに注力する。彼らのハードワークとリーダーシップに感謝している」と述べた。
3人の退社は、ツイッターCEOのパラグ・アグワルが先日発表した社内の組織再編を受けてのものと考えられる。アグワルは先週、コンシューマープロダクト主任のKayvon Beykpourとレベニュープロダクト主任のBruce Falckを解雇すると同時に、採用の停止と予算の削減を発表した。ただし、レイオフは当面の間、行わないと述べた。
ブルームバーグによると、アグワルは「組織のリーダーは、必要に応じて効率性を高めるために組織の変更を行うものだ」と社内向けのEメールで述べたという。
これらの幹部が会社を去る中、ツイッターは手詰まり状態に陥っている。マスクは5月17日、ツイッターとの440億ドル(約5.7兆円)の取引は、アカウントに占める偽アカウントやボットの比率が5%未満であるというツイッターの推定を裏付ける証拠が確認できるまで、進められないと述べた。この数字は以前から公開されていたもので、マスクの主張は、買収額を引き下げるための戦略だと考えられる。
ツイッターの取締役会は、今のところ交渉のテーブルに戻るつもりはないことを示唆し、17日朝の声明で、株主に1株あたり54.20ドルの取引を受け入れるように促し、「当社は可能な限り速やかに、合意した価格と条件で取引を完了させることを約束する」と述べた。
ツイッターの株価は、17日に2.3%上昇して38ドルをつけたが、54.20ドルを大きく下回っている。現状の株価は、同社の株主たちがマスクによる買収や幹部の離脱を含む様々な要因に動揺していることを示している。