「博物館」の定義は意外と広い? 美術館や記念館、文学館も 5月18日|国際博物館の日

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5月18日は国際博物館の日です。1977年の5月18日から29日までモスクワで開催された世界の博物館関係者で組織されるICOM(イコム=国際博物館会議)の第11回大会で、「国際博物館の日」を設ける決議が採択され、大会初日の18日がその日に制定されました。

毎年、この活動に賛同する世界中の博物館で、この日を中心にして無料開館や記念品の贈呈、地域との連携事業、講演会などさまざまな記念行事が行われます。

ICOMの規定によれば、「博物館とは、社会とその発展に貢献するため、有形、無形の人類の遺産とその環境を、研究、教育、楽しみを目的として収集、保存、調査研究、普及、展示をおこなう公衆に開かれた非営利の常設機関である」と定義されています。英語では「ミュージアム( museum)」という言葉がこれに当たります。

日本では、「博物館法」(1952年12月公布、3月に施行)でその設置や運営について詳細に規定されていますが、世界標準で言えば、美術館はもちろん、「博物館」という名前を冠していない記念館、資料館、文学館、歴史館、科学館などもこれに含まれるようです。

日本の博物館は1975年前後から増え始め、1988年にはじまった「ふるさと創生事業」によって全国で一気に新設ラッシュが起きましたが、1998年を境に開館数は減少に転じていきました。

条件を満たして登録措置を受ければ、博物館法上の博物館、あるいはそれに準じた博物館相当施設として扱われますが、文化庁の統計では、博物館と類似の事業を行う施設も含めた広義の意味での博物館は全国で約5700施設。最近ではマンガやアニメのミュージアムが続々オープンしており、現在では日本各地で60以上存在していると言われています。

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執筆協力=tannely(タネリー)

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