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2022.05.18

オバマ夫妻、スポティファイとの独占契約終了へ

Barack And Michelle Obama(Getty Images)

バラク・オバマ元米大統領とミシェル夫人がスポティファイで続けてきたポッドキャストの独占配信が、10月の契約終了に伴い幕を閉じる見通しとなった。

オバマ夫妻は、自ら立ち上げたメディア企業ハイヤー・グラウンドが制作する番組での出演頻度をめぐり、スポティファイ側と対立。現在は、自分たちの番組を複数のプラットフォームで同時配信できる契約を模索している。

スポティファイとの独占契約は、2500万ドル(約32億円)規模に上るともされる。ハイヤー・グラウンドが2020年半ばにスポティファイ上で配信した最初のポッドキャスト『The Michelle Obama Podcast』は、スポティファイのオリジナル番組としては過去最多のリスナーを集めた。21年には、バラクとブルース・スプリングスティーンが対話するシリーズも配信されている。

スポティファイは、ポッドキャスト配信で業界トップの座を確保するために大金を注ぎ込んできており、著名人との間では通常、独占契約を結んでいる。ブルームバーグによると、ハイヤー・グラウンドが契約更新を拒んだのはこの独占契約が理由だったとみられる。両社は2019年に契約を結んだが、オバマ夫妻側は独占契約の条件に多くの不満を抱いたとされる。

ハイヤー・グラウンドがスポティファイ向けに制作したポッドキャスト番組は、2022年秋まで配信が続く予定。また、番組『The Michelle Obama Podcast』の権利はスポティファイが永続的に保持する。ハイヤー・グラウンドは現在、ポッドキャストを非独占的に配信できる条件を求め、アマゾン傘下のオーディブルやアイハートメディアなど、複数の配信企業と交渉を続けている。最終的な契約は数千万ドル(数十億円)規模になると予想される。

編集=遠藤宗生

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