3階建てのこの店舗は、3万2000平方フィート(約3000平方メートル)以上の床面積を誇っており、約150にのぼる高級ブランドの商品を擁する。シドニー商業地域の中心であるピット通りとマーケット通りの交差点に位置し、旅行者がここを目指してくるようなスポットとなることを目指している。
ロッテによれば、このシドニー市内店の開業は、「グローバル事業の再開」ならびに「オセアニア免税品市場への本格的参入」を意味するものだという。
ロッテ免税店のイ・ガブ(Lee Gap)代表取締役は、「シドニー店の開業は、再び事業拡大を加速するという当社の意志を示すものだ」と述べている。
シドニー店は、ロッテ免税店にとって約2年ぶりの新たな店舗となる。これ以前には、2020年6月にシンガポールのチャンギ空港に床面積9万平方フィート(約8360平方メートル)のタバコおよび酒類の販売フロアを開設したが、それ以降は新規開店がなかった。だが、このチャンギ空港店も、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により旅行客が極端に少なかったため、当初はオンラインショップとしてスタートしている。
1兆ウォンの売上目標を掲げるロッテ免税店
ロッテ免税店は、オーストラリアでの事業展開に本腰を入れている。シドニー新店舗についても、今後10年の間に1兆ウォン(約1000億円)という売上目標を掲げている。
中心となる商品カテゴリーは、美容関連商品、時計、ジュエリー、そして酒類ではワインとスピリッツだ。ロッテ免税店では、シドニー市内店を成長の「足がかり」として、オーストラリア最大の免税品販売事業者になることを目指しているとしている。