前日までの雨も上がり天候にも祝福された会場には、日本初のプロサッカーリーグの試合を見ようと、試合開始前から多くの観衆が詰めかけました。
Jリーグ(日本プロサッカーリーグ)は、アマチュア主体の全国リーグであったJSL(日本サッカーリーグ)を前身として発足。日本サッカーの水準向上およびサッカーの普及促進、豊かなスポーツ文化の振興および国民の心身の健全な発達への寄与、国際社会における交流および親善への貢献を3つの理念として掲げています。
また、Jリーグ創設の裏には、日本でのワールドカップ開催という悲願もあったといいます。主催者であるFIFA(国際サッカー連盟)の要求を満たすためには、全国各地にサッカーのスタジアムをつくる必要があり、日本代表の強化ともなるプロリーグをスタートさせることは急務だったのです。
今年で30年目のシーズンを迎えたJリーグですが、5月15日が「Jリーグの日」になったのは開幕20周年からのこと。「日本にスポーツ文化を根付かせたい」という意思とともに、後世にも語り継いでもらいたいとJリーグが記念日として設定、チームの垣根を超えてJリーグについて語り合う1年に1度の日としています。
ちなみに、Jリーグ最初の開幕戦には、「キング・カズ」こと三浦知良選手(55才)もヴェルディ川崎の選手として出場していました。今年、元Jリーグの選手として初めてチェアマンに就いた野々村芳和氏(「カズヨシ」ではなく「ヨシカズ」)が、ジェフユナイテッド市原からデビューしたのは1995年こと。去年までJリーグの試合にも出場していた三浦選手が「レジェンド」と呼ばれるのも実に納得できます。
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