Jリーグ58クラブが取り組む社会連携活動を表彰。受賞した活動は?

FC琉球県産品&子ども応援プロジェクトの活動をする選手たち(FC琉球 (c)FC RYUKYU)

FC琉球県産品&子ども応援プロジェクトの活動をする選手たち(FC琉球 (c)FC RYUKYU)

Jリーグは5月10日、全58クラブがホームタウンで取り組む社会連携(シャレン!)活動のなかで、特に社会に幅広く共有したい活動を表彰する「2022 Jリーグシャレン!アウォーズ」を開催。各賞の受賞活動を発表した。

Jリーグ58クラブは、地域に根ざしたプロスポーツクラブとして、ホームタウンが抱える社会課題や地域をより良くするために、住民や自治体、地元企業や団体などと連携した地域活動=シャレン!を積極的に行なっている。

「シャレン!アウォーズ」の開催は今年で3回目。2000を超えるシャレン!活動の中から、各クラブがエントリー。一般投票や選考委員の審査によって、ソーシャルチャレンジャー賞、パブリック賞、メディア賞それぞれ2クラブ、合計6クラブが選ばれた。

1部は授賞式、2部は受賞活動を進めてきたクラブや選手、連携先の企業担当者らも参加し、取り組みについての詳しい紹介やプレゼンが行われた。

メディア賞に選ばれたカターレ富山の「Be supporters! サポーターになろう!」は、普段周囲に支えてもらう側になりがちなお年寄りや認知症の高齢者らに、クラブや選手について知ってもらい、選手やチームをサポートしてもらおうとする取り組み。誰かの「推し」になることで湧いてくるワクワクやときめきが、お年寄りたちの目を輝かせ、活動の前後で大きく変化があったという施設の担当者の話が印象的だった。


カターレ富山 提供:サントリーウエルネス株式会社

また、パブリック賞を受賞した松本山雅FCの「スタジアムトイレに生理用品の設置と生理への理解」のプレゼンには、レディースU-15の監督も参加。男性スタッフを巻き込むことの大切さや、スタジアムやチームを安心できる環境にしたいという思いを語った。

受賞した活動は次の通り(詳しい活動内容や選考コメントなどはこちら)。

ソーシャルチャレンジャー賞(選考基準:その地域にある社会課題の解決に対しチャレンジしていること)
・ゴミで繋ぐ未来へのパス、グルージャごみゼロPJ(いわてグルージャ盛岡)
・FC琉球県産品&子ども応援プロジェクト(FC琉球)

パブリック賞(選考基準:国や自治体が掲げる政策を活用し、地域の課題解決に向けて、多様なステークホルダーと連携し、持続可能な活動となるように取り組んでいること)
・スタジアムトイレに生理用品の設置と生理への理解(松本山雅FC)
・神戸市新型コロナワクチン接種会場の運営協力活動(ヴィッセル神戸)

メディア賞(選考基準:メディアとして、自身の媒体に取り上げたいと思う活動であること)
・Be supporters! サポーターになろう!(カターレ富山)
・サッカーだけじゃない、地域で共創する夜のスタジアム(ガイナーレ鳥取)

文=松崎美和子

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