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2022.05.10

【5月第1週資金調達まとめ】内視鏡画像診断支援のAIメディカルサービスが80億円調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、5月1週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

AIメディカルサービス


調達額:80億円
調達先:SB Investment Advisers(リード) / WiL / インキュベイトファンド / グロービス・キャピタル・パートナーズ
備考:シリーズCラウンド / SB Investment AdvisersはSoftBank Vision Fund 2を通して出資

内視鏡の画像診断支援AI(人工知能)を開発するスタートアップ。

同社が事業を展開する内視鏡分野は、日本が世界をリードしている分野ではあるが、病変の見落としや二重チェックの負担など医療現場には相当の課題が存在している。同社は、この現状にAIを活用し、早期のがん発見につなげていくことを目指している。

現在、同社の内視鏡の画像診断支援AIは、研究段階ではあるものの専門医の平均を上回る判別制度に達しており、臨床現場での活用に向けて改善が続けられている。また、同社は開発スピードを高めるために、画像匿名化処理ソフトや画像仕分けWEBシステムを同社で開発している。

2022年4月にはSoftBank Vision Fund 2をリード投資家とし、グロービス・キャピタル・パートナーズ、WiL、インキュベイトファンドが参加するシリーズCラウンドにおける総額80億円の資金調達を実施。

今回調達した資金によりAIを活用した内視鏡診断支援システムを全世界に展開すると共に、内視鏡AIのクラウドプラットフォーム構築の加速に充てる方針だ。

double jump.tokyo


調達額:30億円
調達先:Access Ventures / Amber Group / Arriba Studio / Circle Ventures / Com2uS Group / Fenbushi Capital / Infinity Ventures Crypto / Jump Crypto / Next Web capital / PKO Investments / Polygon Ventures / Protocol Labs / Wemade Online / Z Venture Capital / ジャフコグループ / 電通グループ
備考:電通グループは電通ベンチャーズを通して出資

ブロックチェーンゲーム専業開発を手掛け、ブロックチェーンゲーム「My Crypto Heroes」などの提供を行うスタートアップ。

「My Crypto Heroes」はイーサリアムベースで作られたワーカープレイスメント型RPG。歴史上のヒーローを集め、進めていくことによってチームを強化でき、サービス内には“GUM”と呼ばれる通貨でアイテム獲得や、ヒーローの強化ができる。これらはサービスのログインや、バトルでの勝利で得られるだけでなく、イーサリアムでの購入も可能だ。

2018年11月30日の正式サービス開始初日より、イーサリアムベースのブロックチェーンゲームとして、取引高・取引量・DAUで世界1位を記録。他にも、NFTのプロデュースと発行販売サポート事業を手がけている。

2022年4月、電通ベンチャーズやジャフコグループ、Z Venture Capitalをはじめとする16社を引受先とする第三者割当増資を行い、約30億円の資金調達を実施した。

調達した資金をもとに、複数タイトルのブロックチェーンゲームの開発・支援およびそれに伴う人材や組織体制の強化に活用していく方針だ。
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文=STARTUP DB

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