ロイターによると、アリババは最近、中国での競争が過熱する中で成長を多様化するため、ラザダを欧州に進出させようとしている。アリババはすでに中国からの越境販売を行うAliExpressを通じて、ヨーロッパに進出している。
1億5900万人の利用者を抱えるラザダの、2021年9月までの12カ月間のGMV(取引総額)は210億ドルだった。競合のSea Group傘下の「ショッピー(Shopee)」は昨年、625億ドルのGMVを記録しており、ラザダは遅れをとっている。
先日シンガポールで新本社を開設したラザダは、東南アジアの6カ国で事業を展開している。ショッピーは、ポーランドやスペインを含む13カ国で事業を展開し、フランスにも進出したが1カ月で撤退していた。
アリババは2016年にラザダの株式の51%を10億ドルで買収し、その後さらに10億ドルを投じて83%まで出資比率を高めていた。同社は2030年までにラザダのGMVを1000億ドルに伸ばし、ユーザー数を3億人に増やすことを目標としている。