トランプ前大統領が立ち上げたSNSアプリ「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」のCEOのデビン・ヌネスは、4日のFOXビジネスニュースの取材に、前大統領がマスクによるツイッターの買収を歓迎していると述べ、実際のところ、マスクが買収の意向を明らかにする前に、彼に「ツイッターを買いに行け」と勧めていたと発言した。
このニュースはニューヨーク・ポストも報じたが、マスクは6日、そのような事実はないと否定した。
元下院議員のヌネスは、トゥルース・ソーシャルの目標が、「人々が家族的で安全な環境の中で、発言できるコミュニティを作ることだ」と語り、その実現に向けて彼らは、マスクにツイッターを買うように勧めたと述べていた。
マスクはこれに対し、トランプとは「直接的にも間接的にも全くコミュニケーションも取っていない」とツイートした。さらに、前大統領が「ツイッターに戻る意思がなく、今後はトゥルース・ソーシャル独占で投稿を行う」と公言していることを指摘した。
トランプはツイッターから追放された後、昨年10月に自身のSNSのトゥルース・ソーシャルを立ち上げると宣言し、3月末に本格稼働する予定だったが、4月に入っても数百万人が公開待ちリストで待機中のままだった。
前大統領は、ツイッターがマスクの買収提案を受け入れた数日後に、同アプリに2度目の投稿を行い、フロリダ州の別荘のマール・ア・ラゴクラブの写真に添えて「I’M BACK! #COVFEFE」と書いていた(covfefeは実在しない単語だが、彼は2017年にもこの単語をツイートしており、メディアの報道を揶揄する意味を持つ造語だと考えられている)。
マスクは最近、トランプのSNSが「ひどい名前だ」と投稿し、トゥルース・ソーシャルの唯一の存在理由が、「ツイッターが彼の発言権を取り上げたことでしかない」と批判した。さらに、このSNSは「トランペット(Trumpet)」と呼ばれるべきだと述べていた。