その代表格となるであろうJリーグでも、博報堂DYメディアパートナーズグループ、楽天、そしてDAZNとミクシィが共同で、と参入が続き、まさに群雄割拠である。
個性がなければ、埋もれてしまうだろう。そんななかで、「J.LEAGUE NFT COLLECTION PLAYERS ANTHEM」(以下、「プレイヤーズ・アンセム」)を手がける楽天は、一体どんな独自性を打ち出そうとしているのか? 楽天グループのプロジェクトメンバーに話を聞いた。
──「プレイヤーズ・アンセム」ではJリーグの名場面をNFT化し、3つのプレーを1パックにまとめて4950円で販売していますね。サービスの概要から教えてください。
Jリーグ公認のNFTコレクションで、楽天IDを使用した、クレジットカード決済や楽天ポイントの利用が可能な「Rakuten NFT」で販売しています。
我々は「ピッチで生まれる熱狂の瞬間は、プレイヤーとサポーターが生み出す唯一無二のアートである」と捉え、その瞬間を“所有する喜び”をより多くの人に存分に味わって頂きたいと考えています。
毎試合スタジアムに通うサポーターもいれば、中継やニュースで試合を追うファンもいるし、NFTを投資目的で見る人もいるでしょう。すべての層に届けられるサービスを目指しています。
まずは第一弾として、「AUTHENTIC(オーセンティック)」と名付けた、約30秒間の名プレーシーンを独自に切り出したNFTから始めました。3クラブの3モーメントが入った全6種のパックを各300点、抽選販売として4月12日から申込受付を開始しました。
──他社でも展開されているタイプですね。やはり人気なのでしょうか。
新鮮な魚をまずは生で食べたいのと同じで、熱心なファンの方はスタジアムで起きている瞬間をそのまま手に入れたいと思うんですね。始まりと終わりの音楽や映像の演出にこだわりながらも、プレー自体を楽しんでもらえるようなNFTになっています。
そして、仰るようにここまでは他社と並列にあるサービスですが、我々は“編集”によって新たな魅力を持たせる試みを始めており、5月下旬に新ラインナップをデビューさせました。