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2022.04.29 20:00

再び起きるパンデミックのために、覚えておきたい6つのこと


私たちは疾病監視システムを強化するため、各国と協力する必要がある。そのシステムには、異常事態を特定できるだけの高い感度が求められる。ただ、それは間違った警報を発し、私たちを驚かせるようなものであってはならない。

5. 問題を解決するのは「私たち」

人々が賛同しない公衆衛生対策は、失敗に終わる。残念ながら新型コロナウイルスの流行においては、少数派ながら相当数の人が対策に抵抗し、政府への不信感を募らせた。

こうした事態には、SNSを利用したり、信頼できるコミュニケーターに投資したりすることによって、事前に対策を講じておく必要がある。同時に、意図的に発信される誤った情報を否定し、そうした情報を広めようとする人たちの責任を追及するための方法も、明確にしておく必要がある。


6. 対策を可能にする「研究の継続」が不可欠

新型コロナウイルスのmRNAワクチンやモノクローナル抗体医薬品などは、今回の危機が発生する10年以上前からのイノベーションが基礎となっている。完璧な効果を発揮したわけではないものの、これらは危機の中で迅速に開発され、広く流通し、人々のリスクを大幅に軽減させた。

次にパンデミックが起きたとき、感染を媒介するのは未知の、あるいは私たちの対応能力がより低い病原体かもしれない。どのような事態になるのか、私たちには見当もつかない。いずれまた起きることは間違いないパンデミックへの対策に効率的に計画を立てるためには、そのことを認め、謙虚な姿勢で臨む必要がある。

編集=木内涼子

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