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2022.04.28 07:00

タイガー・ウッズとペブルビーチの提携から学ぶマーケティングの教訓

ペブルビーチ(Photo by Chris Condon / Getty Images)

マーケティングにおけるインテグリティ(誠実さ)とは、ひとたび実行の意思を示した事柄について、たとえ状況が厳しくても、確実に実行に移すことだ。

自身が担当するブランドやマーケティング、製品あるいはサービスについて、難しい決断を迫られることはあるだろうか? 何かの変更を行う予定であることを、公に発表したことはあるだろうか?

変更が難しい状況になりそうな場合、何が起きるだろうか?

米ゴルフダイジェスト誌の全米ゴルフ場ランキングで、パブリックコースとして初めて1位を獲得した著名なゴルフコース「ペブルビーチ・ゴルフリンクス」にとっても、マーケティングのインテグリティは大きな問題だ。

この長い歴史を誇るゴルフコースの運営企業であるペブルビーチ・カンパニーから、小企業や個人事業主は教訓を得ることができるはずだ。

さて、ペブルビーチでゴルフをプレイしたい場合はどうすればいいのだろう? まずは、予約をとるための待ち行列に並ぼう。著名なペブルビーチでプレイをしたいなら、そのグリーンフィーは595ドルだ。しかもこれには、予約ができれば、という条件がつく。

しかし、ペブルビーチには、ここまで狭き門ではないもうひとつのルートがある。いまは、パー3で9ホール、65ドルでプレイできるショートコース「ピーター・ヘイ」があるのだ。こちらでも、素晴らしい眺めや設備、そして歴史を味わえることには変わりがない。

この「ピーター・ヘイ」ショートコースはもともと、名選手ピーター・ヘイの名前にちなんで1957年につくられたものだったが、2019年12月、タイガー・ウッズとペブルビーチは、このコースの再設計で提携すると発表した。

筆者は、2020年2月にペブルビーチ・カンパニーの副社長兼ゴルフディレクターのジョン・サウィン(John Sawin)に話を聞いたのだが、同氏は、以前のこのコースについて、「非常に上質なコースだが、体験の質はペブルビーチの他の場所と同等とは言えなかった」と語っていた。「当社は常に、新しいアトラクション、人を引き寄せる魅力を探している」

ウッズは、ペブルビーチとのパートナーシップについて2019年12月に発表した時に、「ペブルビーチは常に、私にとって特別な場所だった」と語っていた。カリフォルニア州で生まれ育ったウッズは、南カリフォルニア・ジュニアゴルフ協会に加盟し、めきめきと頭角を現した経歴を持つ。
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翻訳=長谷睦/ガリレオ

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