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2022.04.29 18:00

写真家とホテルマン。異業種の2人をつなぐ「意外な共通点」とは?

私はマグロ、回遊魚。止まっていられない人間です。

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おりさく・みねこ◎1960年、石川県生まれ。京都文教短期大学在学中の81年にミス・ユニバース日本代表に。82年から写真家の大竹省二に師事、87年独立。写真家活動と並行して、コメンテーターや講演などでも活躍。2006年より大阪芸術大学写真学科教授。

織作峰子:
宮島さんは初対面のときから親しみやすかったですね。高校生のころから15年間アメフトに熱中されたそうですが、フットワークが軽く、何事にも全身でぶつかっていく姿はまさにアメフト魂。

私も学生時代に陸上で心身を鍛えていたので、スポーツの大切さは身に染みていますが、宮島さんは強い精神力と体力に加え、がっちりした体の奥に優しさと謙虚さを秘めている。ホテルマンは天職ですね。

一方の私は、止まっていられない人間です。「マグロ」「回遊魚」といわれるくらい(笑)。

動くことで人に出会い、多様なものを見るチャンスに恵まれるので、成果にもつながります。人と同じ時間に寝起きしていたら、人と同じことしかできません。

写真家歴40年になりますが、人との出会いこそ財産。

たとえば、日産自動車のカルロス・ゴーン元会長。撮影した写真を気に入ってくださって、プライベートジェットで世界中を一緒に回って日産復活の写真集をつくりました。

NHK-BS「キーパーソンズ」(2002~03年)という番組では、世界の時の人を生放送中に撮り、究極の1枚をお見せするという貴重な経験をしました。

また、番組がきっかけで大阪芸大写真学科の教授に就き、気づけば学科長に。指導の傍ら、全力で就職支援しています。

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取材でドイツを訪れた際の織作。機材を担いで撮影現場に向かい、最高の瞬間を待つ。体力も重要だ。


「エグゼクティブ異種交遊録」は、能動的に出会いを求めるアクティブな経営者たちを繋ぐ「場」と「機会」を提供するコミュニティ、Forbes JAPAN SALONの会員をつなぐ連載です。

文=松下久美 写真=若原瑞昌

この記事は 「Forbes JAPAN No.092 2022年月4号(2022/2/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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