ウォーホルの英女王肖像画 在位70周年で展示へ

Andy Warhol, Reigning Queens, 1985

ポップアーティストのアンディ・ウォーホルが制作し、これまでほとんど人の目に触れてこなかったエリザベス英女王の肖像画が来月、女王の在位70周年「プラチナジュビリー」を記念し英競売会社サザビーズが開く特別展で一般公開される。

特別展では、英国の歴代女王7人の肖像画を展示。エリザベス女王の肖像は、1977年の在位25周年「シルバージュビリー」に撮影された写真を基にウォーホルが1985年に描いたもので、個人コレクションから貸し出される。

さらに、エリザベス1世を描いた有名な「アルマダの肖像画」が、英邸宅ウォバーン・アビーのプライベートコレクションから出展される。1588年のスペイン無敵艦隊打破を祝い制作されたこの作品は、エリザベス1世の肖像画としては最高峰の部類に入るものとされる。他の5人の女王についても、英国の名高いコレクションから肖像画が貸し出される予定だ。

この他、貴族所有の宝飾品、貴重な書籍や資料、1953年6月2日のエリザベス女王戴冠式で使用された聖書の複製を含む英国・欧州の王族ゆかりの品々も展示される。

特別展は、サザビーズがロンドンに持つギャラリーで5月28日から6月中旬にかけて開催。芸術関連の特別講演や討論会、音楽や演劇のパフォーマンスも予定されている。

エリザベス女王の在位期間は英国の君主としては過去最長。プラチナジュビリーの祝典は1年を通じて続き、英国各地で特別展やコンサート、パーティー、パレード、さらにはデザートのコンテストに至るまで、さまざまなイベントが開かれている。


Armada Portrait(c)From the Woburn Abbey Collection

編集=遠藤宗生

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