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2022.04.23 08:00

ジャック・ドーシーがweb3とイーサリアムを批判する理由

ジャック・ドーシー(Photo by Joe Raedle/Getty Images)

ジャック・ドーシー(Photo by Joe Raedle/Getty Images)

ツイッターの共同創業者のジャック・ドーシーは、ビットコインの熱心な信奉者として知られ、定期的にイーサリアムやその他の暗号通貨を批判している。

イーサリアムの価格は現在、昨年の4月の第3週と比べると約30%上昇しており、ビットコインのパフォーマンスを上回っている。そんな中、ドーシーは4月19日、イーサリアムのブロックチェーンには欠陥があり、そのプロジェクトに興味が持てないとツイートした。

彼がこの発言を行ったのは、イーサリアム上に分散型SNSを構築するプロジェクトのDesoのアカウントとの会話の中でのことだ。「イーサリアムには少なくとも1つ以上の欠陥があり、そのプロジェクトには興味が持てない」と、ドーシーはDesoのアカウントに返信した。

この発言の前に彼は、「特定の個人や機関がソーシャルメディアを所有するべきではない。SNSは、オープンで検証可能なプロトコルに基づくものであるべきだ」と述べていた。

今回の議論は、イーサリアムの創始者のヴィタリック・ブテリンが、イーロン・マスクのツイッターの買収の試みについて、「裕福な個人や組織がSNSを買収するのは、好ましいことではない」とツイートしたことから始まった。この発言にドーシーは、「同意する」と返していた。

昨年マイアミで開催されたBitcoin 2021カンファレンスで、ドーシーは「ビットコインはすべてを変えることになる。私が生きている間に取り組むべきことで、これほど重要なことはない」と述べていた。その当時、ツイッターのCEOを務めていた彼は、「もし私がスクエアやツイッターにいなかったら、ビットコインに取り組んでいただろう」と話していた。

イーサリアムやBNB、ソラナ、カルダノ、アバランチといったスマートコントラクトを実装した暗号通貨は、ビットコインとは一線を画している。ビットコインが「デジタルゴールド」と呼ばれる価値の貯蔵庫としての地位を固めた一方、イーサリアムなどの暗号通貨は、web3と呼ばれるブロックチェーンを基盤とするインターネットの基礎を築こうとしている。

ドーシーは以前から、彼が運営する決済企業Block(旧スクエア)が、イーサリアムには投資しないと述べていたが、昨年12月には、web3がベンチャーキャピタルの資金に頼っていると批判した。その後、web3を支援するアンドリーセン・ホロウィッツの創業者のマーク・アンドリーセンからツイッター上でブロックされた彼は、「私はweb3の世界から正式に追放された」と述べていた。

編集=上田裕資

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