始まりは、なんでもない「普通の日」だった? アースデイ|4月22日

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4月22日は、アースデイです。1970年にアメリカのゲイロード・ネルソン上院議員により、「地球環境について考える日」として提唱されました。

このときネルソン上院議員の提唱に呼応したのが、スタンフォード大学の学生であったデニス・ヘイズ氏で、第1回アースデイの事務局長を務め、その後この「地球の日」の定着に尽力し、175カ国が参加するアースデイネットワークの代表理事も努めます。

そもそも当時4月22日が選ばれたのは、特に何かを記念してとか、過去の出来事にあやかってとか、そういう理由からではありませんでした。学生が地球環境に関する討論会に参加しやすい日程だったということで、この「普通の日」が選ばれたようです。

アメリカでは1970年4月のこの日は水曜日でしたが、試験期間中でも休日でも祝日でもなく、おまけに季節もよく、学生に参加を呼びかけるのにうってつけの日だったということのようです。

ちなみに1970年8月2日に東京の銀座などで始まった「歩行者天国」も、このアースデイの影響だったと言われています。当時の日本は高度経済成長期。自動車が急増し、事故が増え、排気ガスや騒音が問題となりました。そこで、道路から自動車を排除して、歩行者道路とする試みとしてスタート。日本における環境問題を考える第一歩だったかもしれません。

アメリカから始まったアースデイは、いまや全世界へと広がり、4月22日には各地でさまざまなイベントが開催されています。

連載:きょうは何の日?

文=Forbes JAPAN編集部 執筆協力=tannely(タネリー)

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