米国のウーバーが「マスクなしでOK」に、航空大手も追随

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米疾病対策センター(CDC)が求めている公共交通機関でのマスクの着用義務について、フロリダ州の連邦地裁は4月18日、「マスクの義務化は無効」とする判断を下した。その翌日にウーバーは乗客やドライバーのマスクの着用義務を廃止するとアナウンスした。

これにより乗客やドライバーはマスクの着用を求められなくなるが、ウーバーは顧客に、マスクの着用を続ける人たちに敬意を持って接するよう呼びかけている。

同社は声明で、CDCが依然として感染のリスクが高い人や、感染率が高い地域にいる人にマスクの着用を推奨していることを指摘した。ウーバーは、今回のルールの改定で、後部座席が満員の場合、乗客がドライバーの横の座席に座ることを許可する。

他の企業もこの動きに追随し、大手の航空会社数社も今週マスクの着用義務を解除した。一方、配車サービスのリフトは19日朝の時点で着用義務を維持している。

ウーバーは英国などのいくつかの国で、すでにマスクの義務付けをやめていた。今回の連邦地裁の決定は、トランプ前大統領が任命したキャサリン・キンボール・ミゼル連邦地裁判事が18日に、交通機関のマスクの義務化は違法であると判断し、さらなる手続きのためにCDCに差し戻した後に下された。

バイデン政権は、感染力の強いオミクロン株の派生種BA.2に関連する感染者が全米で増加する中、公共交通機関でのマスクの着用義務を2週間延長することを決定したばかりだった。ミゼル判事は、CDCには1944年の公衆衛生法に基づいてマスクを義務付ける権限はないと述べ、彼らの姿勢が「恣意的かつ気まぐれ」だと述べた。

連邦地裁の判決が出て間もなく、米国運輸保安庁(TSA)は公共交通機関でのマスクの義務付けを廃止すると述べ、航空会社のユナイテッド、デルタ、サウスウエスト、アラスカの各社は、国内線でのマスクの義務付けを撤廃した。

編集=上田 裕資

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