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2022.05.13 18:00

サウナアドバイザーに聞いた、「あの恍惚」を体験できる3つの場所

Getty Images

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今や飛ぶ鳥落とす勢いのサウナブーム。おそらくForbes JAPANの読者の方はもうすでにサウナをたしなんでいる方が多いだろうし、なによりこの記事をクリックして読んでいる時点で何かしらサウナに興味がある方だと思うので、ここで今さらサウナの入り方とかサウナの良さを説くのも野暮ってものでしょう。

この度始まる連載にて紹介させてもらうのは、2018年からおよそ一年間『花椿』のウェブにて連載していた『世界サウナ紀行』を転載するという形で、私がサウナにハマり始めた2016年から2019年にかけて世界中のさまざまなサウナを旅した際の体験記。

つまり、コロナ禍のギリギリ前、さらには今の空前のサウナブームの起きるほんの少し前、新しいサウナの潮流が生まれ始めた頃の世界のサウナの体験を綴っている。

だから、当時の状況と世界的なコロナ禍やブームを経た2022年の今現在の状況とは多少違っているだろう。提供するサービスを休止したり大幅に営業形態を変えた施設だってあるかもしれない。その点をまず留意して頂きたい。

国が変われば、サウナの概念も……


一時期より多少は海外渡航の制限が少なくなったとは言え、まだ昔のように気軽に海外に行けるわけではない昨今。この連載で私が伝えたいことは「海外にはこんな色んなサウナがありますよ。是非行ってみて下さいね」ということではなく(もちろん行ける方は行って欲しいが)、一言で「サウナ」と言っても国や地域が変わればそのあり方や楽しみ方、マナーは千差万別で、そんな奥深い世界のサウナ文化を少しでもお伝えできればと思っている。

今や日本国内だけでも様々なサウナ施設が出来てきて、それぞれ個性的で面白い。だけどやっぱり国が変わるとそもそもサウナの概念が変わる。そんな世界のさまざまなサウナを実体験し、その国のサウナの概念を知っていくのは、いい意味で私の中にあったサウナの固定観念が壊されて視野が広がり、非常に楽しい体験となっていった。自由に海外に行けない今、そのエッセンスを少しでも読者の方とシェアできればと思っている。

この連載を読んでいくうちに、日本のサウナの「当たり前」と思っていたものが、海外から見たら「当たり前じゃない」と気付くかもしれないし、その逆も然り。

サウナ人気黎明期に選んだ「王道3施設」は、今も不動


女性読者が主の『花椿』で連載を始めた2018年当時、一部の間でサウナはブームになり始めてきていたが、まだまだサウナといえば男性中心で特に「おじさんのもの」というイメージが強く、女性のサウナ好きはごく少数だった。

そこで『花椿』での連載第一回目では、サウナ初心者の女性におすすめの国内のサウナ施設を三つ紹介した。

あれから4年が経ち、女性向けはもちろん初心者向けからガチのサウナー向けまで様々なサウナ施設を紹介するメディアが山ほどあるし、Forbes JAPAN読者向けに、以前に紹介した三施設とは違うところを……と思ったが、やはりあの時紹介したサウナ施設はいまだ初心者から上級者にまで変わらず人気の王道というか日本のサウナ業界のパイオニア的存在で、各施設あれからアップデートされていて常に最前線を走り続けているように思う。

というわけで、今回は4年前に紹介した3つの施設の最新版を紹介しようと思う。
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文=大智由実子

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