懐疑的な聞き手を説得する5つのステップ

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特定の新技術によりインターネットへのアクセスが向上し、世界中の親戚とつながったり親戚を支援したりすることが容易になることがあなたのテーマの一つだったとしよう。

関心を引きたい相手が、主に移民で構成されたコミュニティーの出身で、少数派の人々の生活を向上させることに熱意を持っていることを知ったあなたは、この特定の技術がどのように移民の生活を改善できるかを説明できる。相手にとって重要な問題を通してつながりを築くこと。

あなたが大規模な支援やコミュニケーション活動を担っている場合は、エクセルを活用し、関心を引きたい人や各自の関心分野、あなたが伝えたいポイントとの交差点を挙げよう。あなたの論点と強い関係性があるように見える人もいれば、それほどではない人もいるかもしれない。

コミュニケーションで最も大きな効果が見込めると考える人を優先すること。こうした人は、あなたの論点を自分の知り合いにも伝え始めるかもしれない。そうなれば、あなたの作業は楽になる。

4. 相手の懸念を認めつつ、誤解を解く


相手を説得できるかどうかはあなたの信頼性にかかっている。相手に信じてほしければ、相手の懸念を一時的に認めよう。「分かります」「そのことは認識していますが、全ての発明品と同様、バージョンを更新するたびに改善を重ねています」などと言うこと。

また信頼でき、広く受け入れられている情報源からのデータを共有する。定量化できるデータは誤解を解く役に立ち、あなたの論点が強化される。

5. 前向きな実例を共有する


誤解に対応するもう一つ効果的な方法は、技術が活用されて成功した例を1つか2つ共有することだ。あなたが認識している価値が他者にも見えるよう、具体的な例を提供しよう。

例えば、ウクライナでの暗号通貨の活用だ。世界中の人は、暗号通貨を使ってウクライナの人やその政府を直接的かつ迅速に支えてきた。

こうした前向きな事例を挙げても、相手はまだ問題を抱えているかもしれない。しかし、前向きな結果を共有することは非常に有益だ。必要なときに共有できるよう、成功した事例のリストの更新を続け、聞き手の心に最も響くような事例を選ぼう。相手が開かれた心を持てるよう、情報や背景情報を与えること。

誰かに複雑な話題を理解してもらうには、コミュニケーションのスキルや戦略が欠かせない。

そのためには、その問題を理解し、伝えたい点をいくつか抜き出すこと。相手の関心をつかむ問題を認識し、その特定の聞き手とはどのポイントを追求するかを決める。相手の懸念を認め、良い事例を紹介して誤解を晴らそう。あなたには、前向きで生産的な対話を促す機会が与えられている。

翻訳・編集=出田静

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