経済・社会

2022.04.20 14:30

連休は「ウクライナ旅行」? エアビーからアクセス続く、予約6万泊超

ウクライナの首都キーウの街並み(Getty Images)


実際にエアビーで宿を予約してみた


筆者も早速、ウクライナの宿を予約してみた。すでに5月いっぱいまで空いている日がない部屋もあったが、そもそも募集していないのか、サポート目的の予約で全て埋まっているのかは判断がつきかねた。
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そんな中、キーウ近郊の部屋で5月の上旬に空いている物件があった。過去の宿泊者のレビューにも、「This is a non-stay booking to support Ukraine people(ウクライナの人々をサポートするために、滞在せずに予約しました)」とあったので、フェイクアカウントである可能性は低いと思い、予約を入れた。

予約するにはまず、エアビーのアカウント作成が必要だが、フェイスブックなどのアカウントを作るときと変わらず、煩雑ではない。その後は国内の旅行予約サイトと変わらず、日付と宿泊先を選んで、クレジットカード情報を入力。

通常の旅行予約サイトと異なるのは、クレジットカード情報入力後、身分証の提示を求められ(サイト上で運転免許証の両面の写真を撮って送信)、さらに、自身の写真をその場で撮影し、身分証の写真と同一人物かどうかを確認されたことだ。ID認証の間、「リクエストの回答を待っています」というメッセージが画面に表示された。
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エアビーでは、ホテルや旅館の宿泊と異なり個人の家やアパートに滞在するため、ホスト、ゲスト両方の身元を明らかにする仕組みがしっかりしていることに今更ながら感心した。10分ほどたった後、登録した携帯電話の番号に「Airbnbのご予約が確定しました」というSMSが届いた。キャンセルポリシーによると、予約した滞在日の前日までキャンセルは無料だという。

予約完了後、筆者はホストに、「ウクライナの人をサポートするための予約なので、実際には滞在しません。戦争が早く終わることを祈っています」というメッセージを英語で送信した。翌朝、ホストから、やや拙い英語で、「サポートに感謝します。私たちは死んではいないけれど、恐怖の中で生きています。このような状況で支援はとても重要です。ありがとうございます」という返事が来ていた。

まもなくゴールデンウィーク。旅のプランが決まっている人も、そうでない人も、旅の予算の一部をエアビー経由でウクライナの民間の人へのサポートに充て、戦争が終わった後に改めてそのお部屋を訪れるというプランB(エアB)を検討してみてはどうだろう。

ウクライナのAirbnbの検索はこちら:
https://www.airbnb.jp/ukraine/stays


高以良潤子◎ライター、翻訳者、ジャーナリスト、外資系企業プログラムマネジャー。シンガポールでの通信社記者経験、世界のビジネスリーダーへの取材実績あり。2015年より米国系大手EC企業勤務。インストラクショナルデザイナーを務めたのち、現在はプログラムマネジャーとして、31カ国語で展開するウェブサイトの言語品質を統括する。

文=高以良潤子 編集=石井節子

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