経済・社会

2022.04.20 14:30

連休は「ウクライナ旅行」? エアビーからアクセス続く、予約6万泊超


エアビーのホストには、ゲストがチェックイン後24時間以内に料金がエアビーから支払われる。予約をした人たちは宿に現れない代わりに、ホストに「こういう形で(宿泊代金を支払うことで)ウクライナの人たちをサポートする」と伝えた。これを受けてエアビーは、ウクライナでの予約手数料をなしにすることで、宿泊料がウクライナでエアビーを運営している人に全額入るように特別措置を行った。

もちろん、実際にウクライナに住んでいる人が部屋をサイトにアップしているかは100%確かではなく、こうした試みが始まるとほぼ同時に詐欺行為も始まるため、フェイクアカウントでないかを見分ける必要がある。こうした動きにも対応したAirbnb社は、複数のフェイクアカウントを停止したとも発表している。

また、エアビーは全世界で、10万人分の難民の滞在先提供を呼びかけている。ただ、日本における滞在先の募集はまだスタートしていない(https://ja.airbnb.org/help-ukraine)。

実際には滞在せず。ホストの避難費用援助に


筆者がエアビーでウクライナの宿を探したところ、ウクライナを支援する目的でエアビーを利用したという宿泊者によるコメントが多数みられた。

「私たちはAirbnbには滞在しませんでした。ロシアによる侵攻でホストがどこかに避難しなければならない場合に必要となる費用の足しにしてもらいたいと思って、予約しました」

「ウクライナをサポートしよう」
「私たちの愛をウクライナに送ります」

また、ホスト側も、民泊の詳細ページのタイトルを「HELP」や「Please help Kyiv.」として支援を全面的にうたう表現に書き換えているケースもみられた。中には、宿泊施設の説明が、「現在国外に避難しているので、このアパートには住んでいないし貸し出せない。サポートしていただけたら、宿泊代金の半分をウクライナ軍に寄付し、半分を現在国外で暮らしている自分たち家族の生活費に充てます。平和が戻った暁には、キーウの美しい街を案内します」となっているものもあった。


https://www.airbnb.jp/rooms/38899660?source_impression_id=p3_1650251839_nrikhPJ%2B1hXd4Zlj


https://www.airbnb.jp/rooms/25759588?federated_search_id=ec0a05bb-128a-4545-b868-c5a9e10a0f07&source_impression_id=p3_1650252916_d5KHT8FDOlCJ8A20

ウクライナのキーウの部屋は現在、一泊数千円、安いものだと2千円程度から予約できる。過去にサービスを利用した人のフィードバックを確認できるほか、エアビーにはメッセージ機能もあるので、ホストとなる人とメッセージをやり取りしてみて、どの人や家庭をサポートするか決めることもできる。
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文=高以良潤子 編集=石井節子

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