Surface Duoシリーズは、2つのディスプレイをヒンジでつなぐことで、マルチタスクのためのユニークな環境を提供している。しかし、普通のスマートフォンとは全く異なる操作性になじむためには時間がかかり、1499ドルや1399ドルといった大金をはたいて、それを試してみるのは一部のマニアだけかもしれない。
そんな中、値引きによって購入へのハードルはぐっと引き下げられた。中でも初代Surface Duoの699ドルという価格は非常に魅力的だ。
ただし、この機種が最新モデルのSurface Duo 2と比べるとやや見劣りすることは否定できない。2019年に発売された初代Surface DuoのチップはクアルコムのSnapdragon 855で、究極のパフォーマンスとは言い難い。しかし、Officeの基本アプリを使うためには十分なスペックと言えるだろう。
また、Surface Duoのカメラは、ビデオ通話であれば使える程度で、プレミアム端末のスマホのカメラには遠く及ばないが、高価なスマホよりはPDAが欲しいという人には、十分使用に耐えるデバイスだと断言できる。さらに言うと、マイクロソフトはSurface Duoのソフトウェアの更新を継続しており、Duo 2と同様に最新のものが使えることもメリットだ。
Surface Duoシリーズは、iPhoneやGalaxy Sシリーズのような、数百万台を販売する大規模なプラットフォームにはなり得ないが、2つの画面を持つこのデバイスは一定の支持を集めており、次期モデルではさらなる値下げや機能の追加が行われるのかもしれない。マイクロソフトは、Surface Duoのストーリーを世に広めるための努力を今も続けている。