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2022.04.30 12:00

世界投資家ランキングで「女性最高位」に選ばれた中国人女性

「ZhenFund」CEOのアンナ・ファン(Photo by studioEAST/Getty Images)

中国のベンチャーキャピタル「ZhenFund(真格基金)」のCEOのアンナ・ファン(方愛之)は、キャリアの初期にメンターから教わった「投資家は、自分とは異なる角度から世界を見ていると思える起業家たちを支援すべきだ」という言葉を、今も心に刻んでいる。

今年のフォーブスの世界の投資家ランキング「ミダスリスト」で、シード投資部門の「ミダスシード(Midas Seed)」の1位に選ばれた彼女は、もともと投資家を目指していた訳ではなかったという。

2010年にスタンフォード大学ビジネススクールでMBAを取得した後、JPモルガンに務めたファンはその後、ゼネラル・エレクトリックに勤務していた際に、スタンフォードの元クラスメートのダン・フーから別の機会を持ちかけられた。

現在は上海のモバイルクレジットの新興企業オムニプライムのCEOを務めるフーは、オンライン化粧品会社のJuMeiや教育テクノロジーの17zuoyeなどの企業の支援で知られる中国の著名なエンジェル投資家のボブ・シュー(徐小平)から、後にZhenFundと呼ばれることになる新しい投資会社の立ち上げを手伝ってほしいと依頼されていた。

その当時、セコイア・キャピタルのバイスプレジデントになったばかりのフーは、ファンがその役割にふさわしいと考えた。

「フーがボブ(シュー)を紹介してくれて、私がZhenFundに参加できたことは、とてもラッキーだったと思う。当時29歳だった私は、一生続けたいと思える仕事に出会えた」とファンは話す。

ミダスリストに5回選出されたベテラン投資家のシューは、ファンに投資の哲学を伝授した。それから11年が経った今、ファンは30社以上をユニコーンに成長させ、90社以上のエグジットを成功に導いた。その実績から、彼女は4年連続でミダスリストに選出され、今年は女性投資家の最高位である12位にランクインした。

ファンの投資先の中で最も顕著な成功を収めた会社の1つが、中国版インスタグラムと呼ばれるSNSの「小紅書(RED)」だ。彼女が2013年のシードラウンドに参加した同社の評価額は現在、200億ドル(約2兆円)に達している。さらに、ファンが2016年のエンジェルラウンドを主導したスマートモビリティ企業「ホライゾン・ロボティクス」の評価額は40億ドルに達している。
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編集=上田裕資

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