フランスの物流企業CEVA Logisticsも3月に、コディアックと協力してダラス・フォートワースを拠点に、自動運転による配送を開始すると宣言していた。
コディアックのトラックとU.S. Xpressのトレーラーは先月、ダラスとアトランタ間を4往復する試験走行を完了させた。このテストでは、4人のドライバーが同乗し、トラックは5日間以上、休むことなく走り続けた。自動運転テクノロジーは、トラックの運行時間を伸ばし、より少ないトラックでより多くの貨物を運ぶことを可能にする。その結果、運送会社は低コストでより大きな収益をあげられる。
U.S. XpressのCEOのSaod Eric Fullerは声明の中で、「当社は、コディアックの自動運転テクノロジーによって、トラックの稼働率を上げると同時にフリートを拡張できると信じている。自動運転テクノロジーの商用利用に向けて最適な方法を探っていく」と述べた。
U.S. Xpressがダラスからアトランタへのルートを選んだのは、連邦政府の安全基準の下で人間のドライバーが1日にカバーできる距離よりも長いものの、複数の人間のドライバーを投入して経済性を実現するには短すぎるからだ。
今回の取り組みは、この2つの市場を結ぶ初めての自動運転を用いた輸送プロジェクトになる。コディアックは他のパートナーとともに、2019年からダラスとヒューストンの間で、2021年にはダラスとサンアントニオの間で、自動運転による輸送を行ってきた。
さらに、CEVA Logisticsとの取り組みでは、2022年2月からダラスとオクラホマシティの間での輸送を開始した。
カリフォルニア州マウンテンビューを拠点とするコディアックは、2018年にドン・バーネット(Don Burnette)とベンチャーキャピタリストのPax Eshelによって設立された。同社は昨年11月、シリーズBラウンドで1億2500万ドル(約155億円)を調達し、調達総額が1億6500万ドルに達したと発表した。
U.S. Xpressは、別の自動運転テクノロジー企業であるオーロラ(Aurora Innovations)とも連携しており、2023年にドライバーレスの商用セミトラックのサービスを開始する予定だ。両社は、ドライバー不足を克服し、サプライチェーンの混乱を解決するために、自動運転テクノロジーを活用しようとしている。
オーロラは、U.S. XpressのVariantと呼ばれるデジタルプラットフォームのデータを使って、どのルートが自律走行機能に最も適しているかを理解している。