ペロトンは6月1日以降、米国での月額会員費用を39ドルから44ドルに引き上げるが、これは8年ぶりの値上げになる。
エアロバイクの価格は、配送料込みで以前の1745ドルから1445ドルに、トレッドミルの価格も、配送料込みで以前の2845ドルから2695ドルに引き下げられる。同社は、「より多くの人がマシンを購入できるようにした」と述べている。
ペロトンの株価は、今回の発表を受けて14日午後に4%以上下落した。
ペロトンの売上は、パンデミックの初期にジムが閉鎖され、在宅フィットネスの需要が高まったことで急増したが、昨年秋から急減した。1月には、需要が「大幅に減少」したため、同社はバイクとトレッドミルの生産を一時停止したと報じられた。
2月には、共同創業者でCEOのジョン・フォーリーに代わって、バリー・マッカーシーが新CEOに就任し、2800人の人員削減を行った。
同じ月に、バイクとトレッドミルにアクセス障害が発生したことで、株価は下がり続け、ペロトンには売却説が流れたが、マッカーシーは、その能性は低いと述べた。しかし、CNBCやウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の記事によると、物言う投資家のブラックウェルズ・キャピタルが現在、ペロトンに売却を検討するよう促しているという。
ペロトンはまた、昨年末の人気ドラマ「Sex And The City」のリブート版に、物議を醸す形で登場したことでも注目を浴びた。ドラマでは、主人公の一人の長年の恋人のビッグが、ペロトンのバイクに乗った後、心臓発作で死亡していた。
ペロトンは、自社の製品が番組でどのように扱われるかを知らなかったと述べ、ビッグを演じた俳優クリス・ノースを起用した動画広告を作成した。しかし、その数日後、ノースが性的暴行で訴えられ、広告は削除された。1月には、別の人気ドラマ「ビリオンズ」にも、ペロトンの自転車に乗って心臓発作を起こすキャラクターが登場した。