就職面接で回答するとき、これだけは避けるべきポイント

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これらの、曖昧で具体性を欠く回答は、熟練の面接者からすると、いくつかのことを物語っている。まずは、候補者が嘘をついている可能性。正直なところ、仕事で厳しいフィードバックを受けたことのない人に、あなたは会ったことがあるだろうか? もちろん、ないだろう。

第二に、自分の陳腐な回答に、採用担当マネージャーが感銘を受けるだけの深みや思慮があると候補者が信じている可能性もある。だとすればそれは、彼らの傲慢さのレベルが気がかりなまでに大きいことを示している。

第三に、この候補者は自己認識をまったく欠いていて、厳しいフィードバックに耳を傾けたり、それを内面化したりしたことが本当にないのかもしれない。

こうした曖昧な答えがなぜ生じるのか、その根本的な原因は、それほど問題ではない。重要なのは、有能な採用担当マネージャーは、この手の答えに対して良い反応を見せないことだ。採用担当マネージャーに良い印象を残したいと願う候補者であれば、自分のキャリア履歴の詳細をしっかり把握していることを示し、具体的なことを率直に伝えようとするだろう。

これは、その候補者がこれまで失敗だらけだったということを意味するわけではない。自分が受けた厳しいフィードバックについて(あるいは、他のどんな質問でも)、具体的な内容を伝えたら、間髪入れずに、そこから何を学んだのか、どう成長したのか、次にどんなステップを踏んだのかなどについても、具体的に説明しよう。

すぐれた面接者は、具体的な細部を求めている。一般的で曖昧な回答をしてしまうと、面接者から、「この候補者は正直で自己認識ができている」と評価される機会が失われてしまうのだ。

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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