ビジネス

2022.04.18

機械学習プラットフォーム「Dataiku」が年間収益180億円を達成

(c)Dataiku


IPOを焦らず利益より成長を優先


Douetteauによると、Dataikuはまだ黒字化を達成していないが、彼と新CFOのTownsは、今後も利益より成長を優先させる方針という。競合のDbt Labsが特定の領域に特化しているのに対し、Dataikuはオールインワン型製品の開発に投資を続け、長期的な勝者になることを目指している。「我々は既に大きな売上を上げており、市場において戦略的なポジショニングを構築することが可能だ」とDouetteauは話す。

Townsは、3〜5年の中長期でDataikuの成長ロードマップを描いている。彼が2010年に前職のメールセキュリティ企業、Mimecastに入社したとき、従業員数は100人で売上高は3000万ドルだったという。それからIPOまで5年を要したが、現在のDataikuの規模は、Townsが入社当時のMimecastよりはるかに大きい。株式市場が急落する中、彼は次のように語った。

「今この瞬間に適応しようとするのは、会社を経営する上で最適な方法ではないだろう。市場は段階的に動いており、中長期で企業価値を最大化させるためには、正しいと思ったことを徹底して実行しなければならない」

編集=上田裕資

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