ストライキの主催者でヴィンテージ風のドレスをエッツィーで販売しているクリスティ・キャシディは、11日午後現在、参加するセラーの数が2万494人に達したと述べた。
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エッツィーは11日に施行した同サイトの取引手数料の5%から6.5%への引き上げが、マーケティングとサポートチームの強化のためだと述べている。
ストライキの参加者は、エッツィーのサイト外の広告システムも問題視している。この広告システムは、過去1年間に1万ドル未満しか売り上げがない出品者が売上を得た場合、15%の手数料を請求する。これに反発するセラーは、このポリシーが予測不可能で、拒否することができないと述べている。
反対派はさらに、エッツィーがボットを使って問題がないアカウントをガイドライン違反として閉鎖する一方で、低品質で大量生産された商品を販売するアカウントを野放しにしていると非難した。
ストライキの参加者は、530万人の出品者の約0.4%でしかないが、キャシディは「会社の注意を引くには十分な数だろう」と述べた。エッツィーの広報担当者は、手数料の引き上げが、ポリシーに違反する出品を削除するなどの問題の対処に役立つと主張している。
ビンテージアイテムやハンドメイドの商品に特化したエッツィーは、パンデミックの初期に急拡大を果たし、2020年4月には約1億3300万ドル(約167億円)相当の手作りマスクをわずか1カ月で販売していた。
同社は2021年に米国外への展開を拡大し、英国を拠点とするECサイト「Depop」を16億3000万ドルで、「ブラジルのEtsy」こと「Elo7」を2億1700万ドルで買収した。
しかし、ロックダウンが終了し、ユーザー数の伸びが鈍化すると、エッツィーの株価は数カ月にわたる下落に転じた。同社の株価は現在約117ドルで、11月の最高値の296.91ドルから約60%下落している。
ストライキの主催者は今後、エッツィーのセラーの組合のようなものを構築する計画だという。ギグ・エコノミーの参加者たちは、これまで組合活動には馴染まないとされてきたが、昨年はウーバーが英国のドライバーたちの労働組合を承認するなど、新たなムーブメントが起きている。