「大和四神1000年ループ」に込められた平和への祈り

原神一作、西大寺屏風画


クラウドファンディングで集められた資金は、アート作品を完成させることに活用する。先述の『四隻之屏風』には支援者の名前が入り、各寺院へ納められる。支援者の名前が1000年先に向けて残されることになる。こうした壮大なプロジェクトに対して、各界の著名人からも応援メッセージが続々と寄せられた。

「日本に住んでいると『世界平和』と言う言葉がリアルに感じられない時があります。 しかし今その言葉がリアリティを持って心に響く時代になってしまいました。世界平和を願う気持ちが1000年先まで届くよう、そしていつまでも人と人との繋がりが 国境を超えて愛あるものとなりますよう願いを込めて僕もこのプロジェクトに参加させて頂きます」(GLAY ボーカリストTERU)

「十分に豊かな世の中になった結果、お金中心の資本主義から、再び人中心のwell beingが重要視される時代に突入しています。にも関わらず、未だに拭えたない戦争の可能性。1000年という雲孫の時に想いを寄せた原さんの圧倒的な作品の前で感じるのは人の尊さなのか、それとも愚かさなのか? 平和への願いを応援にへと変えていただけたらと思います」(Well being for planet earth財団/元理論物理学者 北川拓也)

「1000年先のことを真面目に考えられるのがアーティストなのかもしれない。アーティストは炭鉱のカナリアであると同時に未来を予見する力を持つ。人がロジックで見ることをアーティストはチャクラで見る。 原神一さんはそういう特殊な目を持っている。原アートは、宇宙を0と1に平気で置き換えて表現されている。今回、奉納される絵の中には我々でも見ることができる1000年先の平和が表現されていると信じられる根拠はそこにある」(ブランドコンサルタント 福田淳)



目下、クラウドファンディングで支援者を募っており、8月下旬に、東京新橋にある「奈良まほろば館」にて奉納品となる「四隻之屏風」と「四神之印」を展示。9月10日に「奈良公園」バスターミナル/レクチャーホールで、大和四神の式典を開催する。9月下旬から「奈良 蔦屋書店」で奉納品を展示。10月以降に、クラウドファンディングの支援者に、返礼品を発送するスケジュールとなっている。

文=中村麻美

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