ビジネス

2022.04.10

リアーナやゲイツ元夫人も フォーブス番付、女性ビリオネアは327人

Getty Images

フォーブスの2022年版「世界長者番付」では、保有資産が10億ドル(約1240億円)以上のビリオネア2668人のうち女性は327人にとどまった。昨年よりも1人減った。

これらの女性の合計資産額(配偶者や子ども、きょうだいらとの共有分を含む)は1兆5600億ドル(約193兆円)で、こちらは昨年の1兆5300億ドルからやや増えている。上位10人で4010億ドル(約49兆6000億円)に達する。

女性ビリオネアの半数超(226人)は、自身で富を築いたのではなく家族から財産を相続した人が占めた。最上位の3人であるフランスのロレアル創業者の孫フランソワーズ・ベタンクールメイヤー、米ウォルマート創業者の娘アリス・ウォルトン、米コーク・インダストリーズの株式を夫の死去後に相続したジュリア・コークもそうだ。

新顔ではもっとも資産額が多いチェコのレナータ・ケルネロバも、昨年3月に夫をヘリコプターの墜落事故で亡くしたあと、子ども4人とともに166億ドル(約2兆5000億円)の遺産を相続した。

残り101人は企業をひとりまたは共同で創業してみずから財を成した。こうした「たたきあげ」の女性ビリオネアには、屋根ふき材メーカーの米ABCサプライを共同で創業したダイアン・ヘンドリックス、米ギャップ共同創業者のドリス・フィッシャー、英オンラインギャンブル会社ベット365(Bet365)創業者のデニース・コーツらが含まれる。

著名な女性新ビリオネアには、コスメや下着でブランド帝国を築き、バルバドス初のビリオネアになった歌手のリアーナ、オーストラリアのデザイン支援ツールスタートアップ、キャンバ(Canva)を創業した34歳のメラニー・パーキンス、昨年半ばに米マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツと離婚したメリンダ・フレンチ・ゲイツらがいる。

女性ビリオネアの出身国では米国が最多の90人で、中国(香港の11人を含む63人)、ドイツ(35人)と続いている。

女性の保有資産上位10人は以下のとおり(丸かっこ内は左から2022年3月11日時点の純資産額、富の源、出身国)。

1位 フランソワーズ・ベタンクールメイヤー(748億ドル、ロレアル、フランス)
2位 アリス・ウォルトン(653億ドル、ウォルマート、米国)
3位 ジュリア・コーク(600億ドル、コーク・インダストリーズ、米国)
4位 マッケンジー・スコット(436億ドル、アマゾン、米国)
5位 ジャクリーン・マーズ(317億ドル、マーズ、米国)
6位 ジーナ・ラインハート(302億ドル、ハンコック・プロスペクティング、オーストラリア)
7位 ミリアム・アデルソン(275億ドル、ラスベガス・サンズ、米国)
8位 ズザンネ・クラッテン(243億ドル、BMW・アルタナ、ドイツ)
9位 イリス・フォントボナ(228億ドル、アントファガスタ、チリ)
10位 アビゲイル・ジョンソン(212億ドル、フィデリティ・インベストメンツ、米国)

編集=江戸伸禎

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事