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2022.04.07

「政治を透明化」する作品がグランプリに。Internet Media AWARDS 2022発表


政治を分かりやすく&中立・公平な解説サイト


インターネットを通じ、人権問題への配慮、LGBTQの理解の向上、CRS活動、SDGs活動など、社会の課題を解決へ導くためにインパクトをもたらした作品や活動が対象の「ソーシャル・グッド部門」では、「データとテクノロジーで政治を見える化・JAPAN CHOICE・投票に必要な全ての情報がここに」の特定非営利活動Mielkaの「とんふぃ」が受賞。

候補者や政策や公約実現度など、政治を分かりやすく解説したコンテンツに山辺は、「投票を考えるきっかけとなるような情報を掲載した卓越した構成力。有権者が主体的に行動を促す内容がいい。選挙中だけでなく、多くの方が政治に関心を持つメッセージ性を感じました」とコメント。

受賞を受けた「とんふぃ」は、「2017年からリリースさせていただいているJAPAN CHOICEのきっかけは2つありまして。若年層の投票率を高めたい事と、中立・公平な立場から政治情報を発信していきたい目的がありました。全くのボランティアで活動していく中で、この賞を受賞出来たのは、励みになりました」と語った。



記者人生30年の集大成をまとめた、取材のノウハウ


フェイクニュースやデマ対策、また教育や誹謗中傷対策やファクトチェックの徹底など、メディアやコンテンツの信頼を築くための活動が対象の「アクション・フォー・トラスト部門」は、「調査報道講座オープンデータ活用術」のSlow News 熊田安伸が受賞。

調査報道をミッションとするSlow Newsのコンテンツは、取材手法を学ぶ機会がない若手記者のために、調査報道のテクニックを紹介した内容。

関は、「沢山のデータから真実を調べたり、その裏側に至るまで、余す事なく公開している。このオープンデータは、取材記者全体の底上げとなる知識になっている」と絶賛。さらに森は、「昨今、注目されるOSINT(Open Source Intelligence)的な技術を使い、同業者目線で紹介しており、読み物としての面白さが伝わってきました」とコメント。

受賞した熊田は、「なかなかここまで公開しない、と選考委員の方から評価していただきましたが、自分自身、30年間事件記者をしてきて、記者人生の集大成のつもりで作りました。ジャーナリズムは、オン・ザ・ジョブなので、取材テクニックが途絶えてしまうことが多い。そこで、このオープンデータを活用していただきたい。

ところで、テキスト・コンテンツ部門で受賞された『ごめんなさい。救助のヘリじゃなくてごめんなさい』は、実は10年前に私も取材していたので、この場で受賞を拝見出来て奇遇でした。東日本大震災を取材した事も、感慨深いものを感じています」と語った。


(右から二番目、 Slow News熊田安伸氏)
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文=中村麻美

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