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2022.04.07 18:00

「政治を透明化」する作品がグランプリに。Internet Media AWARDS 2022発表


東日本大震災の事象をコンパクトにデータ化


オンラインコンテンツの中で、優れたビジュアルの動画・画像・デザインによって、伝えようとする内容の理解が深まる。印象に残った作品が対象の「ビジュアル・コンテンツ部門」は、「『災害大国で暮らす』を考える。(図解)東日本大震災から10年の歩みと未来」のYahoo!JAPANが受賞。
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東日本大震災から10年。人々は、何を学び、どのように備えていけばいいのかを提議した作品。「地震」「津波」「被害」「支援」「復興」などとコンテンツを分かりやすくまとめ、日本地図やグラフやテキストで、グラフィカルに構成した内容。

瀬尾は、「ただ振り返るだけでなく、未来へ向けて今後どう向き合っていったらいいかに加えて、デザイン性。さらに信頼性の高さといった総合的なポイントが素晴らしかった。データのジャーナリズムは浸透しているが、コンテンツの作り手(デザイナー)は、多くいないからこそ、この作品がコンパクトで、心に残りました」と選考理由を述べた。

また、「スクローリーテリングの手法で、読者の関心を深くまで引き込んでいくインターフェイスが秀逸」と山辺。
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受賞したヤフーの金原洋子は、「俯瞰の目線で企画しました。コンセプトは、東北に住んでいない人が知らないことや見てこなかった事実を伝えることです。熱量の高い、弊社の石巻オフィスのスタッフと共に作りました。これからの日本について、改めて考えていきたいと思います」と感慨深く語った。


(右:ヤフー金原洋子氏)

レシートに込められた「希望」をメッセージに


クライアント企業によって、広告効果にとどまらず、様々なステークホルダーに対して共感やインパクトをもたらす編集と創作が施されたスポンサード作品が対象の「スポンサー・コンテンツ部門」では、「わたしは、私。レシートは、希望のリストになった」の、そごう・西武が受賞。

2020年6月から11月までのそごう・西武の買物の記録をスマホサイズでまとめたコンテンツ。「レシートは希望のリストになった」と始まり、スーツケースや口紅やベビーギフトなどなど、売れたアイテムを紹介し、「百貨店が売っていたのは希望でした」と結んだ内容。

瀬尾は、「新型コロナウイルスによる外出や消費低減という社会テーマを持ちながらも、夢や希望を与える内容が良かった。ネット社会では、とかく邪魔にされがちな広告ですが、広告が文化をリードしていた1980年代を過ごしてきた僕らバブル世代の心に刺さりました」と、選考理由を述べた。

そごう・西武からは、「不安が広がった社会の中でも、買物をする楽しさを通して、お客様お一人お一人の希望を叶えるお手伝いを、百貨店が担っていければと考えます。レシートは、お客様の希望でもありました。多くの方に、私達のこの思いが届きましたら、嬉しいです」と、コメントが寄せられた。



なお、AIやVRなどの新技術を駆使し、創造的で革新的な仕組みや取り組みを用いてコンテンツを分かりやすく興味深く伝える作品や活動が対象の「メディア・イノベーション部門」は、今回、該当がなかった。
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文=中村麻美

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