同社は3月29日、ノースカロライナ州と工場立ち上げに向けた覚書に調印したと発表した。約800ヘクタールの敷地を持つ同社初の米国工場は、年間15万台のEVやバスとバッテリーを生産する予定という。
「ノースカロライナ州でのプロジェクトは、当社の国際市場、特に米国での投資と事業開発へのコミットメントを確実にする」と、ビンファストは声明は述べた。ビングループは、ベトナムでトップの富豪のファム・ニャット・ブオンが率いている。
ビンファストは、年内に工場の建設を開始し、2024年7月までに終了する予定という。同社は最終的に、この工場で7人乗りおよび5人乗りのSUV車両を生産する予定だ。
米国の昨年の新車販売台数は約1500万台だった。ビンファストは、新工場で米国の消費者に近づき、米国のマーケティングスキルを導入できるとアナリストは述べている。
ホーチミン在住の法律事務所ベーカー・マッケンジーのアドバイザーのフレデリック・バークは、ベトナムの消費者は、母国の会社が米国で操業していることに「誇り」を感じるだろうと述べた。
しかし、一部のアナリストは、ビンファストのEVが米国では認知度が低く、販売に苦戦する可能性があると指摘している。
同社は、ロサンゼルスに米国本社を開設し、2021年のロサンゼルス・オートショーでは2車種のEVを発表した。ビンファストは、EVの販売を拡大するために米国でのIPOを見込んでいる。