カニエ・ウェストが開催直前の「コーチェラ」をキャンセル

カニエ・ウェスト(Photo by David Livingston/Getty Images)

カニエ・ウェスト(Photo by David Livingston/Getty Images)

カニエ・ウェストが、コーチェラフェスティバルへの出演を直前になって取りやめたと複数のメディアが4月4日に報じた。この人気の音楽フェスティバルは、開催の2週間前になってヘッドライナーが不在となった。ウェストは、ここ最近インスタグラムで中傷的な発言を繰り返していたが、数週間前から投稿をやめていた。

カリフォルニア州インディオで4月15日〜17日、22日〜24日の2つの週末に開催される同フェスティバルは今年、ウェストに加えハリー・スタイルズやビリー・アイリッシュらをヘッドライナーに予定していた。

ビルボードとロサンゼルス・タイムズはウェストの出演がキャンセルされたことを確認し、関係者はバラエティに対し、ウェストがショーの準備をしていなかったと語っている。

ウェストは、ここ数カ月、元妻のキム・カーダシアンやその新恋人のピート・デヴィッドソンらをターゲットに、オンラインで不規則な投稿を繰り返していた。

しかし、今から約2週間前に、コメディアンのトレバー・ノアを人種差別的表現で中傷した彼のアカウントをインスタグラムが24時間凍結した後、ウェストは投稿をやめていた。

ウェストは、3日に開催されたグラミー賞を、年間最優秀アルバム賞を含むいくつかの部門でノミネートされていたにもかかわらず欠席していた。

バラエティによると、彼は当初、受賞式でパフォーマンスを行う予定だったが、「オンライン上での懸念すべき行動」のために、キャンセルされていた。

フォーブスは、ウェストとコーチェラの主催者にコメントを求めている。

今年のコーチェラには約25万人が参加する見通しだ。同フェスティバルの1日券12万5000枚はすでに完売している。

法律上の名前をYeに変えたウェストが公演を取りやめたのは、今回が初めてではない。2016年に彼は、「Saint Pablo」ツアーを途中でキャンセルした。

2月にウェストは今年のコーチェラで、ラッパーのトラヴィス・スコットを連れてステージに上がると発言した。スコットは2020年のコーチェラ・フェスティバルのヘッドライナーとして発表されていたが、今年のラインアップからは外されていた。これは、昨年、スコットのパフォーマンス中に10人の観客が死亡したアストロワールドフェスティバルの悲劇を受けてのものと見られている。

ウェストはまた、インスタグラムで、同じくヘッドライナーのビリー・アイリッシュがファンの安全を確認するためにコンサート中に演奏を止めたことが、トラヴィスに対する当てつけだと非難し、「アイリッシュが謝罪しないならコーチェラに出演しない」と脅していた。

アイリッシュはこれに対し、「トラヴィスのことは一言も言っていない。私はファンを助けただけだ」と述べていた。

編集=上田裕資

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