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2022.04.05 06:30

セールスフォースが支援する決済ソフトのユニコーンModern Treasury

Getty Images


大企業の顧客獲得を目指す


Dadiomovによると、Modern Treasuryの年間売上高は1000万ドルに近づいており、顧客はほぼ全てが中堅企業だという。同社は、2021年4月に最初の営業担当者を採用し、現在は10名体制で営業を行っている。製品面では昨年、帳簿作成機能をリリースし、近く不正検知機能を実装する予定で、大企業を顧客にする準備が整ったという。
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セールスフォースとSVBキャピタルを新たな株主に選んだのも、大企業を獲得するための戦略的な判断によるものだ。「セールスフォースは、大企業の顧客を獲得する方法を熟知しており、SVBは、我々が求める規模の顧客に焦点を当てた素晴らしいパートナーだ」と、CTOのAaronsは言う。

SVBキャピタルのマネージングパートナーであるTilli Bannettによると、Modern Treasuryとは、4年前の設立当初から付き合いがあり、両社の顧客のつながりをより深めるために同社に出資したという。「我々のポートフォリオには数百社が含まれ、これらの企業を紹介することができる」と彼女は話す。

セールスフォースベンチャーズでマネージングディレクターを務めるKatie Thiryは、Modern Treasuryにとって次のステップは、未開拓の巨大セクターに参入することだと考えている。「Modern Treasuryは、マーケットプレイスや保険会社など、決済ボリュームが多く、業務が煩雑な業種が顧客に獲得しやすいと考え、最初のターゲットとして設定したのだろう。しかし、彼らの製品の特性を考えれば、売上高が大きく、定期的に銀行送金を行っているあらゆる企業に適用することが可能だ」と彼女は言う。
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Dadiomovによると、ゆくゆくは社会保障庁やハリケーンなどの被災者支援を行うFEMA(連邦緊急事態管理庁)を顧客に獲得することが目標だという。「現状では、ハリケーン被災者に小切手を送っているが、リアルタイム決済を導入すれば、直ちに送金することが可能になる」と彼は語った。

編集=上田 裕資

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