Forbes BrandVoice!! とは BrandVoiceは、企業や団体のコンテンツマーケティングを行うForbes JAPANの企画広告です。

2022.03.31

「104コンソーシアム」最終章〜20代が身につけた「投資思考」、その拡張する思考の可能性とは

投資で未来を変えていくために、さまざまな業界から20人の20代が結集し「投資思考」を身につけるために約1年の間で10回の会議を行ってきた104コンソーシアム。

フィナーレを飾るDay10では「20代の、20代による、20代のための、投資を促す方法/もしもすべてが投資なら、こんな新サービスがあり得る!」と題した、メンバー全員が各自のアイデアを発表するプレゼンテーション大会が実施された。その模様をレポートすることで、彼らが何を得て、どのように成長したのかを見ていきたい。



20代が得た投資思考が、具体的なアイデアとして結実


20代が投資思考を身につけるために共に考え続けた約1年間。その最後を飾るのは、コンソーシアムメンバー全員の最終プレゼン「20代の、20代による、20代のための、投資を促す方法/もしも全てが投資なら、こんな新サービスがあり得る!」だ。

実現したい・実現してほしいことや、⾃社または参加企業で実現できること、104コンソーシアムでできそうなことなど、それぞれのアイデアを一人ひとりが壇上に上がり、持ち時間1人3分+Q&A90秒で発表していく。

プロジェクターに映し出されるプレゼン資料の完成度も高く、スタート当初、誰もが空気を読みながら発言していたころの面影は、もはやどこにもない。緊張しながらも饒舌に行われるプレゼンは、10回の実施のなかで醸成された思考力の裏付けがあるからなのだろう。

そしてビジネスモデルとしては未完成でも、これまでの発想からはとても生まれそうもない新鮮なアイデアが、次々と飛び出してきた。

全員の発表が終わった後は、結果発表だ。コンソーシアムメンバー全員の投票で決まった「20代が選んだベスト3」、オンラインも含めた参加企業44人の選定する「⼤⼈が選んだベスト3」、藤吉雅春 Forbes JAPAN編集長による「Forbes賞」が選出された。



20人20色の個性。コンソーシアムメンバーが評価したベスト3とは?


まずは「20代が選んだベスト3」から紹介しよう。

第1位となったアイデアは電通・一森加奈子による「推し投資」。会議のなかで彼女は「投資はお金を増やすことだけではない」と気づいたという。そのうえで20代に投資を促すならば、共感性が大事だと考えた。

「推し専用クレジットカードをつくり、ログをとって、自分がどれだけお金を推し対象に使ったかを可視化する仕組みをつくります。それは推しと自分との大切な記録になるはずです」

従来の金融機関では考えられなかった、20代だからこそ思いつく新しいリターンの価値観。そうした自由な発想に結びついたのも、「贅沢なインプットとさまざまな業種の同世代との出会いがあったから」だと、彼女は言う。


一森加奈子/電通

第2位は電通・高橋窓太郎による「はじめてのあーとうししんたく」。これは「子どもたちの自己肯定感が低くなっている」という社会課題に目を向けた親子のためのアイデアだ。

「小さな子どもが描いた絵を、親が価値をつけて購入し、その代金分の投資を行います。リターンが増えればそれは、絵自体の価値が上がったということ。自分の絵が価値を生み出す経験を経て、子どもは想像力を育み、親子のサステナブルな関係も生まれると思いました」

もはや投資思考の応用拡大ともいうべき、詩的にも感じられるアイデア。20代から始まり、親子の長い絆につながるリターンのエモーショナルな発想が、メンバーの心を捉えたようだ。


高橋窓太郎/電通

第3位は三菱UFJ国際投信・武部仁美による「プリペイド投資」。投資人口が少ないという課題解決のために彼女が発想したのは、投資専用プリペイドカードの発行である。

「家庭科で資産形成の授業も始まったいま、入学祝いなどのタイミングで投資にのみ使える少額の「プリペイド投資」カードを贈る提案です。すぐに食べてしまってなくなってしまうお菓子よりも、贈り手(祖父、祖母など)が持続的な関係性を得られることになります」

親子だけではなく孫世代にまで伝わる想いをカードにのせるこのアイデアは、「すぐにでも金融機関で始められる」という声も上がっていた。


武部仁美/三菱UFJ国際投信

オンラインも含めた参加企業44人が支持したアイデア・ベスト3


エモーショナルな可能性が共感を集めた「20代が選んだベスト3」に対して、実用性が高く評価されたのが「⼤⼈が選んだベスト3」だ。同ランキングにおいては、武部、一森も高い評価を得たが、「20代が選んだベスト3」に名を連ねた3者以外から選出した。参加企業の面々が“すぐにでも始められる”と意気込んだのが、以下の3つのアイデアである。

第1位に輝いたのは、住友林業・松本英樹による「若者によるデュアルライフ投資」。自ら東日本大震災を体験した松本が、52,000戸の仮設住宅を見て気づいたのは、緊急利用できる木材の不足だった。

「資材不足や工期遅れ、その原因は木材です。そのために平時から利用できる移動式の木造住宅を備蓄するというアイデアが浮かびました。平時には若者たちが、デュアルライフ拠点として住み、緊急時には資材として活用するという発想です」

自社で木造住宅を開発していたこともあり、自分の業務とシンクロさせながら練られたアイデアとなっており、自治体との連携などを含めた社会課題の解決へ向けた現実性とインパクトが大きく評価されたようである。


松本英樹/住友林業

第2位は三井住友トラスト・アセットマネジメント・浦谷啓による「投資採用」。コンソーシアムの会議を通じて学んだ、「20代は何に時間をかけてきたかが、その人の個性を形成する」という知見を、企業の採用活動に生かせないかと考えた。

「採用基準に投資思考を含めたエントリーシートを、企業に採用してもらいたいのです。それにより学生は、早い段階で投資について時間をかけて考えるようになると思うからです」

即効性があり、企業の直接的なベネフィットにもつながる浦谷のアイデアには、多くの企業人が感心したようだ。


浦谷啓/三井住友トラスト・アセットマネジメント

第3位はりそな銀行・青紗友里による「ターゲットエイジファンド」。青は104コンソーシアムで、メンバーを通して企業の生の声を聞き、さまざまな企業を応援したい気持ちになったことから、アイデアが生まれたという。

「考えたのは、20代限定で投資信託を体験することができるファンドの設立です。20代が実際に資金投資体験をし、対象企業のプロジェクトにも参加できるようにすることで、企業を応援する気持ちを育てるのです」


青紗友里/りそな銀行

3つのアイデアは、そう遠くない未来に日の目を見そうな、そんな予感にあふれていた。

Forbes賞にはForbes JAPAN Webでの記事化という副賞が


そしてForbes JAPAN編集長・藤吉雅春により、「Forbes賞」も発表された。選出されたのは「⼤⼈が選んだベスト3」でも第1位に輝いた、住友林業・松本英樹の「若者によるデュアルライフ投資」だった。選考理由について藤吉は以下のように語った。

「建築家・隈研吾が日本全国に避難用の木造のシェルターをつくるプロジェクトを取材したこともあり、木材には興味があったのです。松本さんのアイデアは、アウトドア指向の若者を絡めることで、さらに普遍的で実用的な価値を生み出しています。

そして、編集長インタビューとして松本さんの記事をつくりたい、そう思ったのです」

つまりForbes JAPAN Webでの新たな取材が確約されたのである。松本は驚きと緊張感とともに感想を述べた。

「コンソーシアムで、社会のために投資していかなければならないと学べたことが、発想の源です。みなさんに聞いていただけるだけでも価値があると思っていましたが、まさかForbes JAPANと一緒に社会のみなさんに伝えられるチャンスまでもらえるとは、感激の一言です」

104コンソーシアムDay10が終わり、投資思考とかけがえのない仲間を得た


各人のプレゼンに、真摯に耳を傾けるコンソーシアムメンバーたち。その全員のアイデアに共通していたのは、お金だけではないリターンと、社会課題解決の視点である。そして実際に大多数が、自ら投資を始めていた。

投資思考は1年の月日を経て、見事にメンバーに実装されていたのである。

「仕事で金融に携わっていることもあり、知ってるつもりだった投資。でも会議のなかで、その本質は理解できていなかったと気づきました」(セゾン投信・渡邊雄大)

「お金を稼ぐことが投資だと思っていました。いまは違います。投資は社会を変えていくツールなのです」(丸井グループ・坂上裕紀)

コンソーシアムメンバーは社会をよりよく変えるための、投資という武器を得た。その投資思考を起点に、これから同世代のネットワークは、大きな波となるだろう。

「参加当初はみんなの短時間でアイデアをまとめる力・わかりやすく伝える力に翻弄されてついていくだけで精一杯でした。しかし異業種同世代との議論を重ねるうちに、自分にも力がついてきたと感じます。そして仲間ができた。これからは参加していない企業の同世代にも広めたいと思うようになりました」(投資信託協会・村田一馬)

多くが口にしたのは、同じ夢を語り合える友人、仲間ができたということだ。

「自分だけでなく、他の人と一緒に投資していくことが、きっと社会の力になると思うようになりました」(住友林業・松本英樹)

まず、この会議に集まった20代に投資思考の火がついた。ここから始まり、広がっていく投資思考。今回の卒業を経ても彼らは力を合わせ、よりよい未来を切り拓いていくに違いない。


Day10もリアルとオンラインのハイブリットで行われた。


投資で未来を変えていく20代コンソーシアム
〜人生を「投資思考」で変える104(トウシ)コンソーシアムプロジェクト始動!〜

#1 公開中|さまざまな業界から集まった18人の20代が “とうし” を1から考える!
#2 公開中|20代のための投資思考〜知識吸収のターンを終え、メンバーがたどり着いた“気づき”とは?
#3 公開中|「投資のアイデアがとまらなくなった!」実践!投資思考〜:104コンソーシアム Day8レポート
#4 本記事|「104コンソーシアム」最終章〜20代が身につけた「投資思考」、その拡張する思考の可能性とは

Promoted by 104コンソーシアム / text by Ryoichi Shimizu / photographs by Syuji Goto / edit by Akio Takashiro

ForbesBrandVoice