2022年度グラミー賞。BTS、雪辱果たし初受賞なるか?

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2022年のグラミー賞発表が、日本時間の4月4日と迫った。

韓国の男性グループBTSのファンは、2022年のグラミー賞ノミネート作が発表されると、喜びに湧くと同時に失望もした。一定の評価を受けたものの、多くのファンが望むかたちではなかったからだ。シングル「Butter」は最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞の候補に選ばれたが、最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞等の主要部門の選からは漏れた。しかし、わずか1部門のノミネートに留まったとはいえ、今年7人組がトロフィーを手に入れる可能性は決して低くない。

BTSと競っているのはトニー・ベネット&レディー・ガガ「君にこそ心ときめく(I Get A Kick Out Of You)」、ジャスティン・ビーバー&ベニー・ブランコ「ロンリー(Lonely)」、コールドプレイ「ハイヤー・パワー(Higher Power)」、ドージャ・キャット featuring SZA(シザ)「キス・ミー・モア(Kiss Me More)」の4組だが、K-POP界のスターグループが上位に入っているのは間違いない。

「Butter」は10週1位の大ヒット


最優秀ポップ・デュオ /グループ・パフォーマンス賞にノミネートされた5つの楽曲中、最大のヒット曲は「Butter」である。この曲はビルボード誌から2021年のサマーソングに認定され、同誌シングルチャート「Hot 100」で(年間最長の)10週1位を獲得、シングルの年間最多枚数を売り上げた。もちろんそうした数字がグラミー賞受賞に直結するわけではないが、この曲の絶大な人気を示しているのは確かだ。

「Butter」は、この賞の受賞最有力曲3曲のひとつに入っていると言っていいだろう(少なくとも、筆者はそう考えている)。対抗馬は「キス・ミー・モア」と「君にこそ心ときめく」と目される。ただし、BTSがトロフィーを射止められるかどうかはまだ予断を許さない。


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歌手兼ラッパーのドージャ・キャットはこれまでに11回ノミネートされているが、グラミー賞の受賞歴はない。というと不当な扱いを受けているように聞こえるが、ノミネートされるようになってまだ2年目で、今年は8部門の候補に選出されている。ドージャ・キャットの曲に参加している歌手のSZA(シザ)にも受賞歴がなく(ノミネートは14回)、投票者は今回を、両アーティストと年間最大級のヒット曲に栄誉を与える絶好の機会と考えるかもしれない。
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翻訳・編集=小林さゆり/S.K.Y.パブリッシング/石井節子

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