ウーバー創業者の成功と没落を描いた注目ドラマ「Super Pumped」


「彼女は信じられないほどクールな人だと思う。インターンとして会社に入り、20歳そこそこの年齢でトップエグゼクティブの任務をこなすのは、簡単なことではなかったはずだ」とビシェは話した。2010年に、4人目の社員として採用されたガイトは、2019年のウーバーの上場セレモニーでIPOの鐘を鳴らしていた。

カラニックは女性差別主義者だったと思うかと尋ねられたビシェは、「彼の振る舞いが、会社のカルチャーを作ったことは確かだ。カラニックは、社員の成長や幸福よりも、会社の成功を重視していた」と話した。

さらに、ウーバーで働いていた女性たちに話を聞いた結果、多くの女性が、自分がまるで世界を変える企業の一員であるかのように思い、カラニックの熱意に感化されていたことを知ったと話した。

このドラマのエグゼクティブプロデューサーを務めたベス・シャクターは、カラニック自身が必ずしも有害な職場カルチャーを生み出したわけではないかもしれないが、「それを許容し、そこから利益を得ていた」と語っている。

「私たちは誰かを非難するためにこのドラマを作ったわけではないが、原作やさまざまなニュース記事を通じて、カラニックが問題行動を許し、時には奨励していたことが分かった。革命的な企業には代償がつきものだが、このドラマを見た人はどう受け止めるだろう」とシャクターは語っている。

Super Pumpedは各シーズンごとに、ビジネス界を揺るがした企業に焦点を当てている。製作元のショータイムは先日、このドラマのシーズン2が、マイク・アイザックが新たに書き下ろすフェイスブックが巨大企業に成長する過程を描いた作品をベースにしたものになると発表した。

新シーズンは、シェリル・サンドバーグとマーク・ザッカーバーグの関係にフォーカスしたものになるという。

編集=上田裕資

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