自分は「信用」のある人材か。リファレンスチェックでどこまで分かる?

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なお、過去に大きな失敗や挫折を経験していた場合でも、「リファレンスチェックで“暴かれるかも”などと、過度に恐れないでほしい」と福村は言う。

「まずは本人が、その事実をきちんと受け止めて消化していることが大切です。そのうえで、事実を隠さずに、採用担当者と前向きに解決していける方向でディスカッションしてほしい。個人的には、リファレンスチェックをすることで、面接が『選ぶ・選ばれる場』というだけでなく、ディスカッションする場にもなればいいなと思っているんです」

プロとして「信用」を積み重ねて


コロナ禍で急速に広まっているリファレンスチェック。これからは、どんな職業に就いていても、いま以上に「第三者の評価」は欠かせなくなってくるだろう。福村は次のように結ぶ。

「私たちは転職希望者に常に『仕事を大切に、転職は慎重に』というメッセージを発信しています。いまの仕事を大切にして成果を出して、その先のステップアップとして、もっと成長できる職場へと羽ばたくのが理想です」

4月から新社会人としての一歩を踏み出す人たちには、仕事のプロとして「信用」を積み重ねていき、その先の目標として、ぜひキャリアアップを目指してほしい。

文=岡田花子 構成=田中友梨

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