革新的な思考を可能にする3つの簡単な方法

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「模倣は最も誠実なお世辞」ということわざがあるが、誰かを真似ることで自信や満足感は得られるものの、進歩にはつながらない。模倣するだけでは、自分の製品も成果もレベルアップできない。

自分自身を向上させ、付加価値を生み出すには、どうすれば良いだろうか? 以下に、より革新的な思考を可能にする3つの方法を紹介する。

1. 最初から最終目標を心に描く


自分にとって理想的な結末を夢見よう。障害については考えない。考え得る最高のシナリオを思い描くこと。そしてそこから逆算し、目標へ至るまでに必要なステップを明確にしていこう。

他とは違う商品を考えたり、ぎこちない既存のプロセスをつくりなおしたりと、イノベーションは従来のやり方を変えることにある。変化を嫌う人は、競争力を失う危険性がある。

2. 他業界のやり方を採り入れる


例えば法律家の場合、法律だけを知っていれば良いという訳ではない。プログラミングやアルゴリズムの仕組みを知っていれば、結果を見極めながらトレードオフを検討し、政策や規制の改善に役立てることができる。

同様にエンジニアは、プログラミングだけを学べば良いのではない。演劇理論の「メソッド演技法」が、ユーザーを理解する上で役立つとしたらどうだろう? 他の職業のトレーニング技術が、心理や感情の理解につながり、ユーザーエクスペリエンスの改善に役立つかもしれない。

同業内にとどまっていてはいけない。イノベーションとは、他のアプローチを採用して、製品やプロセスを改善することだ。

3. 仲間から率直なフィードバックをもらう


自分のアイデアばかり考えてはいけない。他の人とアイデアを共有し、相手の意見を聞こう。率直で、あなたにとって最善なものは何かを考え、成功を願ってくれる仲間を見つけること。こちらの成功を望んでくれる人なら、自分が示したアイデアに対する良い面と悪い面を伝えてくれるはずだ。アイデアがとんでもないものだったらそう言ってくれ、将来性や実現性を見極める手伝いをしてくれる。自分では思い付かなかったアイデアがもらえ、より良い形で前進できるようになるかもしれない。

イノベーションとは、自分のエゴを満足させることではない。最終結果をより良いものにするのがイノベーションだ。率直なフィードバックは、あなた自身とその取り組みを改善してくれる。

より革新的な思考をするためには、逆算して考え、他の分野のアイデアを利用し、他人からのフィードバックを得ること。特にテクノロジーの世界では、常に新しいアイデアが出現する。革新的な思考ができない人は、時代に置いて行かれるだろう。

編集=遠藤宗生

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