ウクライナ軍の参謀本部は、23日にフェイスブックで公開した日報の中で、ロシア軍がベラルーシの領土を使用することを非難する反対勢力と市民によって、鉄道の一部が使用不能にされたと発表した。
参謀本部によると、ウクライナとベラルーシの国境沿いにはロシアとベラルーシの軍事装備が集積されており、ベラルーシ軍がロシアの侵攻に加わる懸念が高まっている。
ウクライナ軍は、ロシアのキエフ進攻を阻止するため、包囲された南部の都市マリウポリと北部の都市チェルニーヒフを防衛し続けている。しかし、マリウポリを攻撃しているロシア軍の中で、「戦闘を継続する準備ができている兵士は10%以下」で、ひどく士気が落ちている模様だとウクライナ軍は述べている。
ベラルーシ国内の鉄道の被害の程度は不明だが、この妨害行為はロシア軍の物流面での苦境をさらに深刻化させる可能性がある。米国とNATOは、ベラルーシ軍がまもなくロシアの侵攻に加わる可能性があると警告している。
現状でロシア軍は、首都キエフへの進攻など、ウクライナ北部への攻勢の中継地としてベラルーシを利用している。また、ベラルーシは先月、憲法を改正し、ロシア軍とその核兵器の両方を受け入れ可能にしたと発表した。にもかかわらず、ベラルーシはこれまでロシアの侵攻に積極的に兵力を提供していない。